とりあえず標準のROCKSHOX XC32で乗ってみました。
このバイク、タイヤがスチールビードで重いとか、フォークがスチールコラム、スチールインナーチューブ、コイルスプリングの三重苦なので完成車重量11.9kg(実測値)とちょっと期待値に届いてない感じはあるのですが、タイヤとフォークを代えればすぐに10kg台中盤に乗りますね。

肝心の乗り味ですが、私の体格にあっているだろう15.5インチに試乗して感じたのは、もうバイクがメチャクチャコンパクトに感じるということです。
それもポジションがコンパクトというのではなく、ハンドリングがコンパクトなんですね。
コーナーリング時の前後輪の使い方は50:50のニュートラルタイプですので、とても気持ちよく曲がります。
そして、そのコーナーリングの曲がり方がまるで26インチバイクのようなコンパクトな感じなんですよ。これならシングルトラックのきついつづら折れでも思いのままに曲がれそうです。
ダウンチューブが極太ですし、ヘッドチューブ周辺もガッチリしたつくりなので、ハンドリングに剛性感があるのは当然ですが、それ以上に思い通りにクイックに曲がっていく感じがあります。
これは楽しいハンドリングですね。

ペダリングでは、力を入れた瞬間に前に出て行く感じはいかにもカーボンフレームです。
金属にはない反応の速さです。全然溜めが無くて即前に出る力に変換されています。

懸念されたフォークですが、実際バイク全体に一体感があるおかげと、基本的に軽いおかげでこのフォークの持つネガ(重い)が感じられませんでした。コンプレッションダンパーも無いので(ロックアウトはある)縮み側の制御は効いてないのですが、フレームその他がカバーしてくれているようでそういう欠点に気付かずにすみました。

実際はこの状態でもとても良く走るバイクだと言えるでしょうね。
やっぱり欲しいですね、このバイク。