
実際自分でシクロクロス車に乗って、何でこんなにみんな熱中しているのかちょっと分かりました。
20数年前、初めてMTBでオフロードを走ったときの感覚がそのままこのバイクにあったからです。
現在、MTBはもう乗り物が凄くなりすぎて、普通の乗り手では性能を出し切って走るなんて無理になってます。
それに、最近のMTBコースも3次元ライディングが出来なければ攻略できなくなってしまっているので、MTBで楽しさを感じるハードルが高くなってしまっています。
普通にオフロードを走っても、バイクが勝手に走ってくれるので刺激が全然ないですから、スリルなんて味わえません。
しかし、シクロクロス車でオフロードを走るとなると、サスペンションは無いので路面の凹凸を全部拾うし、タイヤは細いからグリップが少なく、パンクしやすいしで、気を遣うことだらけです。
それが故に近所のちょっとしたオフロードを走っただけでも凄く楽しくて充実感があります。
段差をバニーホップで超えるのも、ドロップで飛ぶのは難しいのでしっかり集中しないといけませんし、高さを出すのは相当に難しいのであきらめなくてはならないものも沢山あります。
そういう乗り物なので、別に跳んだり跳ねたり壁を走ったりしなくても良いんだ。と思うことが出来るので、すごく気が楽になる乗り物です。
ただオフロードを走るだけで楽しい、ファットも似てますがこちらは走破性が凄すぎるのでちょっと違う感動ですね。
昔のサスも何にも付いてなくて、カンチブレーキにサムシフターの頃のMTBに乗って楽しんでいた、今考えると全然まともに走れなかったMTBでしたが、それがまた楽しかったんですね。
その頃の感動がそのままこのバイクにはあります。