高根城は浜松の中心地から国道152号をひたすら北上し、水窪の町まで来たところの入口付近にある。JRでいうと飯田線の向市場駅すぐ南のトンネル上で、駅近くからよく見える。
戦国時代の国衆奥山氏の城だったが北の遠山氏に攻められて落城、のちに甲斐武田氏の拠点となった。長篠の戦いの後に武田氏が撤退すると廃されたという。
いまは時代考証に基づいて櫓や城柵などが整備されていて、中世山城の雰囲気を味わえる。ただしこのあたりにはヤマビルもいるとの事で訪問は寒候期が良いだろう。
二の曲輪の切岸下から本曲輪の方を望む
（2021年4月11日撮影）
都会から遠く離れていて、すこし北に入った しらびそ高原（長野県飯田市上村）は本州屈指の星空の暗さを誇るほどで、この城のあたりでも天の川は余裕で見える。
ここへは何度か城と星空のコラボを撮りに訪問したが技術が幼稚でことごとく失敗していた😅三連休の中日の夜に好天に恵まれてアタックした。まだ気温が10℃ちかくあってヒンヤリとした空気が気持ち良かったが、冷え切ったカメラのフィルターが曇って困った💦
高低差の無い搦手のほうから登ったが、途中から木の枝落下の危険があって規制されており、大手側への迂回路へ。
大手の門前からだと背景が星の少ないところだったので、西へ寄ってオリオンとともに✨
なお、春などには門のところから夏の天の川が登ってくる様子を収めることが出来る。
（2021年4月11日撮影）
門から入って、井楼櫓の前で。
偽色か薄雲がけっこう見えてるけど、バーナードループ写ってるみたい✨
塀に井楼櫓、本曲輪の高根神社と、所狭しと並ぶ建物を上空から照らし出す、冬の星たち✨
井楼櫓の南へ回り込むと、屋根から秋の天の川が立ち昇る✨
アンドロメダ銀河写ってる😮
搦手側の門から出て、立ち昇る天の川と秋の星座を✨
背景になる星空は上の井楼櫓と同じだけれども、前景とスケールの違いで雰囲気けっこう変わる…
搦手門から下へ降りて、塀とともに…
二の曲輪の前から。
露光10秒でも幟旗の文字がしっかり読めるほどの無風状態…
そして、二の曲輪と三の曲輪の間に横たわる深い堀切の底から、冬の賑やかな星空を見上げ✨
ここは、春ごろに夏の天の川が昇ってくると、橋を架けるように横たわる様子が見える。
そして、いちばん南の三の曲輪の城柵ごしに、昇ってくるオリオン座を見上げ✨
大星雲が、三つ星の下の3つ並ぶ真ん中に見えているが、色飛びしてるな😅
それだけ露光がかけられるほどの好条件✨
さらには城の南端の二重堀切を渡ったところから城内方向を。
上端に見える明るい星は北極星、地平線近くのやつは北斗七星の頭、おおぐま座αか。
北の低空は明るい星が少ないので、春とかにカシオペア座が登り始めるところが狙い目かも。
ここは昼に訪問してもたくさんの復元建物があって中世山城のイメージが湧いてきて楽しいところ。
★高根城
静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方
麓のと搦手側林道終点に駐車場あり。
山城
（2025年12月1日 記）