#膵臓がん
膵臓がんを画像で描出し、アルファ線で攻撃
診断と治療を一体化させた新規セラノスティクス技術
大阪大学
●新しく開発された物質により膵がんをPETで光らせて早期発見
●アルファ線(注射)により治療_手術困難、抗がん剤抵抗性がんも治療出来る可能性 他
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20231016_2
PET検診はがんがある箇所を光らせることで早期にがんを発見出来るということで、ひと昔前は画期的技術とされたものです。
膵臓がんを特徴的に光らせる放射線物質がまず大阪大学さんが開発された、ということがこの研究の大きなスポット。
これを注射してPETをすると、膵がん部分が光るというものです。
次に、国産で大量生産技術が確立されつつあり注目のアルファ線治療用アスタチンを注射で体内に入れると、そのPETによって光っている部分をめがけて攻撃してくれるというものです。
どのように素晴らしいかと言うと、まずはPETで早期膵がんが発見出来る可能性です。
ご存じのように、膵がんは進行してから発見されることが多いがんで、しかも顔つきが悪いということで、依然として治療が難しいと言われています。
これを、PET検診で見つけることが出来るとなれば、早めに見つけることが出来る可能性が上がってきます。
またアルファ線治療が、そのPETで光らせた部分めがけてがんをやっつけにいくのですが、これは注射でやる内用放射線治療ということになりますから、体中のどこにでも駆け巡って治療してくれるということが言えます。
ということは、重要臓器が周辺にあって難しい膵がんの手術を実施しなくても治療出来る可能性が高まります。
また抗がん剤抵抗性のがんにも対応出来るということで、膵がんに限らずアスタチン治療はこれから大きな期待がありますね。
まだマウス実験の段階ですから、実用化までは幾多の壁・・・ということにはなりますが、道が見えてきているとは言えると思います。