この記事を書いていて思い出したことが(笑)
↓
病気で亡くなるのはガンだけではありません。
他にも様々な病気によって命を落とすことがあるわけですが
中には「死ななくていい病気で命を落としてしまう」なんていうこともありますよね。
その中の大きな理由が「手当の遅れ」
そして私の姉も
「手当てが遅れたことによって死にかけた」
という経験の持ち主です。
それは姉が小学一年生で私が3歳だった時のこと。
学校から家に
「ち~ちゃんがお腹が痛いというので今から家に帰そうと思うのですが迎えに来られますか?」
という電話が入ったんです。
それを聞いた母は
「あら、お腹が痛いと?(笑)」
「分かりました。じゃ一人で帰らせてください」
と返事したのでした。
母が「お腹が痛い?」と笑ったのにはワケがあって
子供の頃の姉は何かマズイことがあるとすぐに
「お腹が痛い」と言い出すクセがあったから。
そして姉を一人で帰らせたのは
学校から家は目と鼻の先だったからでした。
ところが、いつまで経っても姉は帰ってきません。
しばらくして突然お勝手口のドアが開き
そこにはボーゼンとした顔の姉が立っていました。
それを見た母は
「あら、どうしてそんなとこから入って来たの?」と笑っていましたが、
その時の姉には玄関まで歩く力がもう残っておらず
玄関より近いお勝手口に辿り着くのが精一杯だった
という事に全く気付いていなかったのです。
お気楽な母が
「はい、じゃコレを飲んで大人しく寝ててちょうだいね
すぐ元気になるから(笑)」
とニッコリ笑って姉に渡したのは
砂糖水
信じられないかと思いますが
大昔って具合が悪くなると
「これを飲めば治る」といってよく
砂糖水を飲まされたんですよ(笑)
ま~、今でもガン患者に砂糖水を飲ませる人がいるみたいですが(苦笑)
所詮砂糖水で治るなんていうのは、
ちょっとした腹痛とか
ちょっとした頭痛程度のもので
本当の病気の場合治るはずがありません。
でも「仮病」と思い込んでいた母は
姉に砂糖水を飲ませて布団に寝かせるだけだったんです。
ところが、姉がお勝手口に立っていた姿を見た瞬間から
「何だかおかしい・・・怖い・・・・」と漠然とした恐怖を感じていた私は
姉のそばをずっと離れませんでした。
すると、姉の顔はみるみる内に真っ青になり
「お腹がイタイ・・・」と消え入りそうな小さな声で泣き出したんです。
そして「うえっ!うえっ!」っとアゲそうになっているのを見た時叫びました。
お母さん!
今すぐち~ちゃんを病院に連れて行って!
ち~ちゃんが死んじゃう!
私の叫び声を聞いて飛んできた母は
姉の様子をみると慌てて救急車を呼びました。
そして救急患者として診察を受けた姉。
すると担当医が母にひと言。
お母さんね
病院に来るのがあと30分遅れていたら
お嬢さん亡くなっていたところです
もっと早く連れて来ないとダメですよ!
号泣した母を見たのは
この時が最初で最後です(笑)
いや、だから九死に一生を得たんだってば(笑)
元々家族の健康については
どこの家のどのお母さんより気を使っていた母ですが
「のんびり屋でおっとりんこ」という性格が災いしてしまった一件でした。
ところで今この話を書いていて気付いたんですけど
今姉が生きてるのって完全に私のお蔭ですよね?
つーことは姪っ子ちゃん2人が
今この世に存在してるのも私のお蔭つーことですよね?
だったら皆でもっと私をリスペクトして欲しいんだけど。
ぶちゃけ。
≪私の母シリーズ≫