アラカンのオバさんですが安室奈美恵が好きです。
それは、
安室ちゃんの歌が好き
歌声が好き
ダンスが好き
顔が好き
スタイルが好き
というのもありますが、何といってもたまらなく好きなのは
「根暗でネガティブで神経質で心配性で謙虚で真面目で誠実な努力家」という点です。
昔も今も『日本の芸能界において唯一無二の魅力を持った人』だと思っています。
そして昨晩放送された「NHK「安室奈美恵 告白」
出産による休業から1年ぶりに復帰した1998年「NHK紅白」のVTRをスタジオで見ていた彼女は
「Can you celebrate?」を歌っている途中泣いてしまい歌えなくなったシーンを見てボロボロと大粒の涙を流していました。
「もらい泣きしちゃう」と照れ笑いをしながらも涙が止まらず
「ティッシュいただけますか」とスタッフにお願いする姿が映されましたが、
こちらこそ「もらい号泣」でした。
1998年のNHK紅白でどうしてそんなに泣いてしまったのかというと、
紅白のステージに立つ前、1年間全く歌っていなかったためとても緊張していた上に
「温かく迎えてもらえなかったらどうしよう」というプレッシャーが凄くあったんだそうです。
でも実際ステージに上がって「Can you celebrate?」を歌い
歌の後半でステージ前方に出ていった時、
客席から「お帰り」というような温かい拍手を貰えた事によって
ホッとした気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになって泣いてしまったといいます。
そしてVTRを見ながら泣いてしまったのは、
その当時の気持ちが鮮明に甦ってきたからでした。
「そんな温かく迎えくれると思っていなくて・・・
もっと普通に“あ、帰ってきたんだこの子”っていう感じなんだろうなって思っていたので・・・
でも温かく迎えて頂けて“あ、戻ってきていいんだ”と思った瞬間にブワッって・・・」
という言葉にはインタビュアーも思わず
「そんなことないですよ!」と声を上げていましたが、
本当にそんなことあるわけないじゃないですか。
当時の日本にはアムラー旋風が巻き起こっていて人気絶頂だった安室ちゃん。
その安室ちゃんが「電撃結婚をして妊娠出産のため芸能活動を休止」という状況だったんですから
世間の人は「早く安室ちゃんの姿が見たい!」「早く戻ってきて!」と思っているに決まっています。
それなのに「自分の事なんか待っていてくれるはずない」
「もう自分の居場所はないだろう」と本気で考えて緊張しまくっていただなんて。
こんな人、安室ちゃん以外この芸能界にいます??
「私が私が」と出しゃばることもなく
「ああだ、こうだ」とベラベラしゃべることもなく
豪邸で大勢のスタッフを集めてバカ騒ぎするようなこともなく
くだらないネタをまいて世間の注目を集めようとするようなこともなく
いつでもいつでも「自分は今どうしたらいいのか」
「自分はこれからどうやって生きて行くべきなのか」
「ファンのために自分が出来ることは何なのか」
そんなことばかり考えている安室ちゃん。
根暗でネガティブで神経質で心配性で謙虚で真面目で誠実で努力家の安室ちゃんが私は大好き。
来年の9月16日まで、全力で駆け抜けてね!