夢を見ている人がいる。

夢を掴もうとしている人がいる。

夢に向かっている人がいる。

夢をあきらめた人がいる。


そのみんなに私は頑張れって思う。

実際には言わないけど。


「愛してまーす」

って普段だとこっぱずかしくて言えない言葉だけど

リング上だと言えてしまう。

リングってそういう場所だから好き。

リングに上がる人はみんな恥ずかしい格好して、

恥ずかしい姿をさらして

恥ずかしいことを言える。

夢を語れる。

お客さんはそれを見に来る。

いいじゃないですか。


夢は終わらない。

もし夢をかなえる瞬間があったとしても。

かなえた夢より大きな、もしくは別の夢を見なければならない。

過去の自分に負けたくなきゃね。

私が立っているこの夢の土台には

多くの人の金と時間と夢と運が敷き詰められている。

何の上に自分が立たせてもらってるか。

掴む手先だけじゃない。足元もまた夢の一部。

その上で、掴むのは自分。


タイガースマスクと試合をしてから、そんなことばかり考えてる。

男色ディーノ始めて18年経っても私の夢は終わらない。おかげさまで。


たぶん、大なり小なりみんな夢を見てる。

夢をつかもうとしている。

生活の中の夢。

具体的な夢。

小さいころからの夢。

さっきできた夢。

お金で買える夢。


私はみんなに頑張れって思う。

どんな相手にでもそう思う。

いやマジで。そう思いながら私はリング上で対戦相手のケツを掘る。

それが現在進行形の私の夢。

プロレスラーは社会的に非生産的な職業だけど、

「頑張れ」の螺旋の歯車にはなれているのかな。


次の夢は日曜の名古屋です。


夢を掴みかけてる人も一時的に今は諦めてる人も

心から、頑張れ!