露骨すぎる | pissin' against the wind

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最近、世界で活躍する日本人を紹介したり、

日本企業が作った製品が世界で高評価とか、

どこそこの外国人が日本のことを大好き!とか、

そんな内容の番組がテレビ局を問わず増えています。


実は日本人はすごいんだ!

もっと自信をもとう!

胸を張ってがんばろう!

このようなメッセージを感じます。

それ自体はいいことです。

何も卑屈になることはありません。

小さな資源のない国にもかかわらず、いまだ世界第3位の経済大国です。

やはりそれは日本人が持つ勤勉さや能力の高さの証拠に他なりません。

海外旅行しただけでも、日本の治安の良さ、サービスの良さが身に沁みます。

日本はいい国だと心から思えます。


しかし、そういった自然発生的な感情ではなく、

昨今のテレビ番組はあきらかに政治的なかじ取りから来るものでしょう。

ちゃんと調べていませんが、安倍政権になってから増えたはずです。

愛国心を植え付ける作戦が発動しているのでしょう。


ここまで露骨な誘導には疑問を抱かざるを得ません。

要するに国民をなめていると思う。

いくら賃金が低くても、不安定な雇用でも、

社会保障が削られようと、消費税を増税されようと、

世界に誇る素晴らしい国ニッポンに暮らしているんだから幸せだろ?

日本に生まれてよかっただろ?

よくわからないけど、自信をもって幸せに暮らしていけそうだろ?

と、不満を政治に向けないように目くらましをしている。


さらに深読みすると、以下のような主張が隠れていると思う。

不満を持たず、疑問を持たず、日本のために働け。

病気になっても医者にいかず、年金をもらう前に死んでくれ。

貧乏な連中は結婚するな、貧困を連鎖させずに死に絶えてくれ。

わたしたち金持の年寄が快適に暮らせるように、

安い給料でクソの始末をしろ。

金持の家族に介護をさせるなんてとんでもないことだ。

などなど。


最後に愛国心にかかわる名言を引用します。

名言ナビ®様より

愛国心の定義あり、愛国心がもたらすものあり、

σ(・ε・)が至らぬ言葉を千万言を尽くすより遥かに端的かつ的確。

ぜひご一読いただきたいと思います。


・人類から愛国心を叩き出さないかぎり、決して平穏な世界に住むことはできないだろう。

・愛国心とは、自分が生まれたという理由でその国が他より勝っているという信念のことである。
以上の2つは、バーナード・ショー
(19~20世紀イギリスの劇作家・小説家、ノーベル文学賞受賞者、1856~1950)


・どの民族もそれぞれ他の民族より偉いと思っている。
 これが愛国心を生み、戦争をも引き起こす。

デール・カーネギー
(20世紀前半の米国の自己啓発権威・講演家・著述家、1888~1955)


・愛国心とは、ならず者達の最後の避難所である。
サミュエル・ジョンソン
(18世紀イギリスの詩人・批評家、1709~1784)
『格言集』


・愛国心とは喜んで人を殺し、つまらぬことのために死ぬことだ。
バートランド・ラッセル
(19~20世紀イギリスの論理学者・数学者・哲学者、ノーベル文学賞受賞、1872~1970)


・愛国心を持つなら地球に持て。
 魂を国家に管理させるな!

ジミ・ヘンドリックス
(米国のロックミュージシャン、ギタリスト、1942~1970)


・今日の大きな悪魔は愛国心。
 愛国心が大戦をもたらすのだ。

チャールズ・チャップリン
(イギリスの喜劇俳優・脚本家・映画監督、1889~1977)


・愛国心という卵から、戦争が孵化する。
ギ・ド・モーパッサン
(19世紀フランスの詩人・小説家・劇作家、1850~1893)


・国際社会の秩序をおびやかす最大の障害は、恐ろしいほど誇張されたナショナリズムです。
 それは一種の小児病で、人類が患うはしかのようなものです。
 そしてそれは、愛国心という耳当たりのいい名前でまかり通っているのです。

アルベルト・アインシュタイン
(20世紀の理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞、1879~1955)


・いつの時代においても悪人は、自分の下劣な行為に、宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという仮面を着せようとつとめている
ハインリッヒ・ハイネ
(19世紀ドイツの詩人・作家、1797~1856)


・恐怖心や愛国心によって人を殺すのは、怒りや貪欲によって人を殺すのとまったく同じく悪い。
ヘンリー・ミラー
(20世紀米国の小説家、1891~1980)