vol.178(2022.3.2)

 

目で見る

耳で聞く

そしてバランスをとる

鼻で嗅ぐ

舌で味わう

 

これらを特殊感覚と言いますが

人間ほどこの特殊感覚が

バランスよく発達している

生き物はいないのではないでしょうか

どれか1つが

メチャクチャに発達している

動物は多々ありますが

全てが満遍なく使えるのは

ヒトだけのような気がします

 

そしてどれかを欠くことが

その他の感覚を鋭くするのは

人間でも確かめられている事実で

特殊感覚は個々に独立しつつ

相互に依存する関係でもあります

 

今日はそんな

特殊感覚の受容器や伝導路といった

基本的なことをまとめていきます

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

身心一如を身につけ

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

特殊感覚とは

視覚•嗅覚•味覚•聴覚•平衡覚といった

頭顔面部にある感覚器になります

 

  視覚の受容器と伝導路

視覚の受容器には

視細胞の杆体細胞錐体細胞があります

杆体細胞は薄暗いところで働き

明暗や形を識別します

錐体細胞は明るいところで働き

や形を識別しています

これらの受容器で感知された情報は

視神経から視交叉を介して

中脳の上丘を経由して

視床の外側膝状体でシナプスを形成し

後頭葉にある大脳皮質視覚野に至ります

 

 

 

  嗅覚の受容器と伝導路

嗅覚の受容器は

鼻腔の天井で篩骨篩板の下面を覆う

嗅上皮に存在する嗅細胞になります

嗅細胞から嗅神経に伝わり

大脳の嗅球に終わります

嗅球からさらに

側頭葉の梨状皮質に伝わり

そこから視床背内側核

そして眼窩前頭皮質や大脳辺縁系に

伝わる経路もあります

 

 

  味覚

味覚の受容器は

舌根部の有郭乳頭や

葉状乳頭を中心に

茸状乳頭などの間のくぼみにある

味蕾味細胞になります

舌前2/3の味覚

顔面神経を通して

舌後1/3の味覚

舌咽神経を介して

橋•延髄の孤束核から

視床へ伝わり

大脳皮質味覚野である

中心後回基部に至ります

 

 

  聴覚の受容器と伝導路

聴覚の受容器は

ラセン器(コルチ器)にある

有毛細胞になりますが

そこに至るまでに

いくつかの過程を経ます

 

まずは音は空気の振動として

外耳道を伝わり

鼓膜を振動します

鼓膜の振動は中耳の耳小骨を振動させ

内耳の前庭窓に伝わります

そこから前庭階鼓室階

外リンパの振動として伝わり

蝸牛管の内リンパの振動として伝わり

ラセン器に至ります

 

ラセン器の有毛細胞で感受された

聴覚刺激は

蝸牛神経を介して

橋•延髄の蝸牛神経核

中脳の下丘を経由して

視床の内側膝状体でシナプスを形成し

側頭葉の大脳皮質聴覚野に至ります

 

 

  平衡覚の受容器と伝導路

平衡感覚は重力の変化や

直線運動や回転運動の

速度の変化(加速度)を感知する

身体や頭部の空間における

位置や運動の知覚に

重要な役割を担っています

 

平衡覚の受容器は

卵形嚢

(水平(前後•左右)の加速度を検出する)

球形嚢

(垂直(上下)の加速度ん検出する)

三半規管

(回転加速度を検出する)

の3つに存在する有毛細胞になります

有毛細胞で感知された刺激は

前庭神経を介して前庭神経節

そして橋•延髄の前庭神経核に伝わります

 

これらの情報は

眼筋の運動核や小脳•脊髄などに送られ

その目的に応じた運動が発現します

また視床を介して

大脳皮質にも投射されます

 

以上が簡単ですが

特殊感覚の受容器と伝導路になります

個々の感覚器の構造や

詳細な機能に関しては

改めてまとめていきます

 

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク