vol.174(2022.2.26)

 

【国試まであと1日】

不安はあるけど

不思議と

焦りはありません

 

やれることはまだまだあるけど

やることはやった

そんな風にも思ってます

 

私の場合

何かをやると決めたとき

それは目標ではなく

通過点になるんだと思う

だから今回も

鍼灸師になる(=国試を受ける)と

決めたとき

それは通過点に変わった

 

その先にある

さらにワクワクする

やりたいこと(=目標)のための

通過点に

 

だから不安はあるけど

焦ることはなく

やれることはあるけど

やることはやったと思える

 

あと1日

まだまだやれることはあるので

もうチョコっと頑張ります

 

それでは

前回の続きです

体液の恒常性維持の仕組みを

まとめていきます

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

身心一如を身につけ

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

前回は腎臓の濾過機能を中心に

まとめていきました

今回は体液の恒常性を中心に

腎臓に流れ込む血液と

そこから作られる尿を踏まえて

まとめていきたいと思います

 

  腎循環

●腎血流量(RBF)

腎臓(糸球体)に流入する血液量で

1分あたり約1.2~1.3㍑が流入します

心拍出量の約1/4に相当します

(心拍出量=約5㍑/分)

 

●腎血漿流量(RPF)

腎血流量のうちの血漿の量で

500~700ml/分の血漿が

腎臓に送られてきます

腎血流量からの血液成分比からも

簡単に想像できますよね

血液に占める血漿量は

約50%チョイです

 

●糸球体濾過量(GFR)

腎血漿流量のうち

糸球体で濾過される濾液量で

100~150ml/分が濾過されています

 

●腎血流量の自己調節能

腎血流量は動脈血圧が

80~200mmHgの範囲で変動したとしても

輸入細動脈の血管平滑筋の働きによって

一定に保たれるようになっています

これは糸球体濾過量を

できる限り一定に保ち

余分な体液の損失を防ぐ上で

重要な役割を担っています

 

 

  尿の組成

●尿量

発汗や水分摂取量などによって

増減はかなりしますが

一般的に1日の尿量は

800~1600ml程になります

尿の成分の中心は

95%が水分で

残りは窒素代謝の最終産物である

※水以外で最も多い成分は尿素になります

尿素や尿酸などが占めます

尿の成分は

食事や水分•塩分の摂取量

運動量

気温の変化など

様々な要素で変化します

 

●尿のpH

通常は4.5~8(平均6)の間で

推移しています

体内のpHが7.4前後の

弱アルカリに

保たれていることを考えると

やや酸性に傾きやすいですかね

肉食や糖尿病では酸性尿に

過呼吸や重炭酸塩の過剰摂取では

アルカリ尿になります

 

 

  腎臓による体液調節

腎臓は

流入する血液と

それを尿として出すことで

体液の恒常性維持を行っています

 

 

体液のpHの調節

呼吸運動との協調作業の

重炭酸緩衝系によって

行われています

腎臓では

H+の分泌HCO3-の再吸収によって

pHの調節をしています

この調節は時間もしくは

日単位で作動しています

詳しくはまたの機会に!

 

 

細胞外液浸透圧の調整

多量の発汗などにより

血液量が減少すると

浸透圧は高くなります

浸透圧の上昇は

視床下部浸透圧受容器で感知され

大脳下垂体後葉に伝わります

大脳では「渇き」の感覚が起こり

飲水により浸透圧を正常に戻します

下垂体後葉からは

バゾプレッシンの分泌が促進され

腎臓での水の再吸収を促進して

尿量を減少させ

浸透圧を正常に戻します

 

浸透圧が低下した場合は

バゾプレッシンの分泌が抑制され

腎臓での水の再吸収も減少します

尿量が増えることで

浸透圧は上昇します

 

 

細胞外液量の調節

大量の出血激しい嘔吐•下痢によって

細胞外液量が減少すると

以下の3つの機構によって

細胞外液量の調節が行われます

まずは大脳

渇き」の感覚として伝わります

飲水により細胞外液量を

正常に戻します

同時に右心房にある

心肺部圧受容器で血流量が感知され

視床下部に伝わります

視床下部から下垂体後葉に伝わり

バゾプレッシンの分泌が促進され

腎臓における水の再吸収を促進し

尿量の減少させ

細胞外液量を正常に戻します

さらに腎臓の糸球体近接細胞から

レニンの分泌が促進され

レニン•アンジオテンシン系が活性され

副腎皮質からの

アルドステロンの分泌を促進して

腎臓におけるNa+の再吸収に伴う

水の再吸収を促進することで

細胞外液量を正常に戻します

 

以上のような仕組みで

腎臓は体液の恒常性を

保つ働きをしています

これらの働きは

糸球体を中心とした

ネフロンや集合管などで

行われています

次回は糸球体などの異常で起こる

様々な症状を

まとめてみたいと思います

 

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク