vol.172(2022.2.24)

 

まだまだ寒さはありますが

球春というか

先週末のJリーグの開幕を皮切りに

プロ野球のオープン戦も

今週末から本格的に始まりますね

3年連続でコロナ禍での開催

今年はどうなるのでしょうかね???

カープのスクワット応援の再開は

見られるのでしょうか?

あれって結構なカロリー消費で

運動不足には•••なんてことは

言いませんが

大声を出すことも含め

ストレスの発散には

なるのかなと思います

 

広島では広島カープと

サンフレッチェ広島で

ジワジワ盛り上がりを

見せ始めています

今年はどちらも

何かイマイチ行き先不透明ですが

そういった時こそ

チャンスあり!

この精神で頑張ってもらいたいですね

広島は勝てば官軍で

街全体の雰囲気が変わりますから

特におじいちゃんおばあちゃんは

機嫌が全く違いますから😁😡

 

そんなスポーツの春を

満喫するためにも

あと4日間最後の追い込みです✊

 

それでは今日のお勉強です

肝炎ウイルスによる急性肝炎が

慢性化すると慢性肝炎となります

また特定の肝炎ウイルスは

慢性化しやすく

慢性肝炎からさらに

肝硬変→肝臓癌へと移行します

そんな流れを

まとめていきたいと思います

 

 

Impossible is Nothing!

(不可能なんてありえない)

 

東洋医学に根づく

治未病という

考え方

 

簡単に言えば

病気になる前に治す

ということである

 

現代風に言うなら

予防医学になる

 

どんな病気にも

原因があり

それをいち早く見つけ

退治してしまう!

 

東洋医学を通して

身心一如を身につけ

不可能だと思えることにも

果敢にチャレンジする

そんな考えを1つでも

お伝えできれば

嬉しいです爆笑チョキ

 

 

肝炎ウイルスにより

急激な肝機能障害を起こす病態を

急性肝炎といいます👇

 

肝炎ウイルスには

A型〜E型までありますが

そのうちB型とC型では

慢性化がみられるとの

報告があります

慢性化に伴い

慢性肝炎→肝硬変→肝臓癌と

移行していき

それぞれに特徴的な症状を有します

そこで今回は

それぞれの特徴を

まとめていきます

 

  慢性肝炎

6ヶ月以上肝機能検査において

異常が継続している状態で

門脈を中心に

肝臓の持続的な炎症があるものと

定義されています

またウイルス肝炎を前提としていて

薬物や自己免疫異常による

慢性的な肝病変は

慢性肝炎には含まれません

 

【成因】

慢性肝炎のうち

17%B型肝炎ウイルスによるもので

80%C型肝炎ウイルスによるものと

されています

またB型肝炎ウイルス保有者のうち

約10%が慢性化の傾向をたどるのに対して

C型急性肝炎の60~70%が

慢性化するといわれています

 

【症状】

自覚症状は

全身倦怠感や食欲不振など

不定愁訴が中心となりますが

自覚症状を有さないケースも

半数近く存在し

これだけでは

疾患の特的はできません

 

他覚的所見として

約70%の患者に肝腫大がみられ

急性増悪期には

黄疸も出現します

また進行して肝硬変に近づくにつれ

クモ状血管腫や手掌紅斑などが

みられるようになります

 

血液検査では

AST及びALT上昇しますが

アルブミンやプロトロンビン時間などは

増悪期と寛解期によって異なり

正常か軽度な異常を示します

病変の進行とともに

血小板減少してきます

 

  肝硬変

慢性肝炎から肝硬変へ

移行していくにつれ

肝臓全体の高度な線維化がみられ

偽小葉と呼ばれる結節を形成します

慢性肝炎だけでなく

様々な慢性肝疾患の終末像で

残存する肝細胞によって

機能を維持できる代償期

症状が出現する非代償期に分かれます

 

【成因】

多くはB型および

C型肝炎ウイルス感染によるもので

慢性肝炎から移行してきます

B型肝炎からは約15%

C型肝炎からは65%を占めます

 

【症状】

慢性の肝機能不全と

門脈圧亢進による症状が

主体となります

またC型肝炎からの移行例では

長い期間の代償による無症状期を経て

限界を超えると症状が出てきます

 

自覚症状としては

全身倦怠感や食欲不振などの

不定愁訴をはじめ

悪心•嘔吐や腹痛などの

消化器症状がみられます

 

他覚的所見では

門脈圧亢進により

脾臓の血液が肝臓へ送れず

うっ滞するために

脾腫が出現します

肝硬変の進行に連れて

肝臓は次第に萎縮していきます

また門脈の側副循環路である

食道胃静脈に

食道胃静脈瘤が形成されます

さらにクモ状血管腫手掌紅斑

メズサの頭と呼ばれる腹壁静脈怒張などの

症状が出現してきます

 

またその機序は不明ですが

肝硬変の経過中に必発な

腹水浮腫がみられます

浮腫は肝機能低下により

アルブミン産生が減少して

膠質浸透圧が低下することにより

起こると考えれます

 

ビリルビン増加から

黄疸がみられたり

エストロゲンが上昇により

女性化乳房がみられることもあります

 

最終的に肝性脳症肝腎症候群などの

重篤な疾患に至ることもあります

 

 

血液検査では

肝機能障害を認める

すべての数値に変化がみられるほか

汎血球減少

赤血球•白血球•血小板の

全ての血球が減少します

特に血小板の減少は著しいです

 

画像所見の脾腫や

生検の偽小葉形成も

肝硬変の重要所見になります

 

 

  肝臓癌

肝臓癌は肝臓に原発する原発性肝癌

他の臓器からの転移による転移性肝癌

2種類に分かれます

また原発性肝癌にも

肝細胞を発生母地とする肝細胞癌

胆管上皮細胞を発生母地とする

胆管細胞癌があります

 

【原因】

肝臓癌の約90%

肝炎ウイルスが原因で

そのうち

C型肝炎ウイルスによるものが約75%

B型肝炎ウイルスによるものが約15%

となっています

 

【症状】

肝癌に特有な症状はあまりなく

多くは慢性肝炎や肝硬変を

伴っているため

その症状がみられます

 

診断には腫瘍マーカーが使われますが

α−フェトプロテイン(AFP)

PIVKA-Ⅱの2つがあります

AFPは肝臓癌に特異的とは言えず

慢性肝炎や肝硬変

または骨の疾患でも認められます

PIVKA-Ⅱは肝臓癌に特異的ですが

進行してから出ないと検出されないため

早期発見には至りません

 

以上2回にわたり

肝炎ウイルスによる急性肝炎と

そこから慢性化に至る

進行過程をまとめていきました

 

 

最後まで読んで頂き

ありがとうございました🙇

皆様に少しでも

気づきのある

一日でありますようにウインク