なぜかよくなる

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心の診療をしていて、「なぜかよくなる」なんて無責任なことを言っていてはだめですね。

でもね、診療に携わっている人ならわかると思いますが、人がよくなるかどうかは医者にだってわからない部分があるんです。

 

この症状にはこのお薬が効果があるだとか、ある程度のことは見通しが立ちます。

ただ、人って機械ではありませんからね。

人の心の中には大きな世界があり、いくら勉強や経験を積み重ねても誰からも見えない部分があるんです。

だから、いつどのようによくなるかはわからないってところがあるんです。

 

それが、最近はなぜかよくなる患者様が増えている気がしてならないんです。

実際、患者様にも「先生に会えて良かった」とか、「最初からここにきていたら良かった」とか、「先生とお話しして帰ってからは調子がいいんです」とか言っていただくことがとても多くなってきました。

褒めていただいても自惚(うぬぼ)れてはいけないなあなどと思って聞き流しているのですが、冷静になって振り返ると、そのように言っていただく頻度がとても高くなっている気がするんです。

ほんとありがたいことです。

 

なんでよくなることが多いのでしょうか?

よくわかりませんが、きっといろいろな要素が組み合わさっているんだと思います。

ひとつはクリニックの環境かもしれません。

当然、清潔で整理整頓して、雰囲気の良い空間作りは心掛けているのですが、それだけではなく、光あふれる空間になればと思い、多くの『Chie Art』の絵を飾っています。

特に、最近入手した絵のグレードは高くて(あっ、理屈では説明できません。私がそのように感じているだけです)、診察室は光あふれるとても居心地の良い空間になっています。

 

そうした環境の中で診療をしていると、私も肩の力が抜けて、なんというか無我に近い境地で診療していることが多くなってきます。

なんというか、ゾーンに入ることが多くなって、自然と自分であって自分でないような言葉を発していることが多いような気がするのです。

自分が相手の方の心に光を伝える役割に徹することができて、相手の方にもその光が伝わっている確率が高い気がするのです。

もちろん、私もまだまだ未熟なところがあるので、そうそううまくいかないこともありますけどね。

ただ相手の方の表情に光が差し込んで喜んでいただけると、とても幸せな気がします。

 

相手の方の心に光を伝える役割にふさわしい自分となって、人の心に光を伝える仕事ができれば…

その光がどんどん純粋になって、強いものになっていけば…

これからの人生はそんなふうに生きていきたいと切に思います。