優秀な人が陥る罠(わな)

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優秀な人が人間関係において陥る罠というのがあります。

 

優秀な人は勉強ができたり、仕事ができたりします。

何でもそうですが、上の世界からは下の世界がよく見えます。

ですから、優秀な人は勉強ができない人や仕事ができない人の問題点がよく見えます。

優秀な大学に入った大学生が家庭教師をできるのも、そうしたことですね。

 

優秀な人は優秀なのだから、そうした自分に自尊心を持っていればいいと思います。

ただ優秀な人の中には優秀であるにもかかわらず、その裏に強い劣等感を持っている人がいます。

自己評価が低く、心の奥は「本当の自分は全然ダメなんじゃないか。だから、誰にも認めてもらえないのではないか」という思いを持っている人ですね。

そうした人は、勉強ができない人や仕事ができない人を見ると、その中に自分を見てしまいます。

要するに、相手のできないところを見て自分の劣等感が刺激されて、相手にも自分と同じように完璧を求めるのです。

 

そうすると、どうなるのでしょうか?

勉強や仕事のできない人に対して、厳しくあたったり、イライラしたり、バカにしたりするようになります。

自分が優秀であるが故に相手の問題点が見えるのですが、その一方で、劣等感があると相手を自分と同一視してしまって、相手に対してそうした態度をとってしまうのです。

 

こうした人に必要なのは、相手を許す心であり、何よりも自分を許す心です。

ありのままの自分にOKを出し、ありのままの相手にOKを出す心です。

人は自己重要感を得るために優秀さを求めますが、優秀さだけで自己重要感を満たすことはできません。

自己重要感を満たすには、ありのままの自分を受け入れる心こそが必要なのです。

 

優秀であってもその奥に劣等感のある人は、優秀さよりも自分や人を許し、受け入れる心の方が求められているものであり、大事なのだということを知ることです。

いたずらに人に厳しくあたったり、イライラしたり、悪口を言いたくなったりするようなときには、その相手の問題点ばかりを見るのではなく、自分の心を見つめて下さい。

あなたの劣等感を相手に求めたり、蔑(さげす)んだりすることで、自分の心を満たそうとするのをやめることです。

 

劣等感があっても自分が優秀でなければそうしたことはできません。

しかし、優秀な人は相手を下に見て、自分の劣等感を癒そうとする行為ができるので、要注意です。

そうした行為は、人間関係を悪化させるばかりではなく、ときとして、敵を作ります。

そして、いずれ自分が苦しむことになるということを知っておいてほしいと思います。