相変わらず明日の作業は、ウームと考えながら目が覚めている。未だ成仏していない気分である。 午後になり、近所でポスターを貼ってくれたりチラシを置いてくれた店にお礼参り。今回は、どう考えても私の作ったような作品に興味がないであろう地元の方々に、遠くまで足を運んでもらうという心苦しさがないのが良かった。 私の場合、人形のサイズから離れて拡大し、別の印象を受けるプリントになった。ここを展示の効果を含めて考える必要がある。大きい画面には余裕があれば込められる物もさらに多くなるだろう。絵金のように、一画面に起承転結などストリーを込める事も可能であろう。円谷英二のプリントは、勝鬨橋に絡み付く大蛸の脚の下を、自転車に乗った人がくぐろうとしている。怪獣映画の冒頭に登場する最初の被害者のようである。消さずに放っておこう、と思った記憶があるので知ってはいたが、男なのか女なのか。とか買い物でもしにいくのだろうか?などあのぐらい拡大されて初めて思った。プリント紙はロールなので一方には長くできるな、とか、それこそ屏風絵のような展開も可能だろうな、と焼き鳥を横ぐわえする。

石塚公昭HP

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回