未だにあれをしなくちゃ用意しなくては、としばらく考え、『それは一度やったぞ?!もう終わったんだ』。と目が覚める。経験からするとこんな時は、夢を見なくなるまで、体内をアルコール消毒でもしてじっと待つしかない。人形とプリントをコンテナに納めたので、ポスター、チラシが目につく所になければ、何事もなかったようである。(せっかく?)人形が戻ってこなかったので、部屋を片付けないとならないが、私は片付けよう、と思った次の瞬間、ムラムラと創作意欲が湧いてしまう、という奇癖を持っている。それはただの逃避だろう、という人もいるが、この癖の歴史は長く、おいそれとは正すことはできない。野暮用を済ませながら、体内のアルコール消毒をしてリハビリに勤めている。とりあえず会場内の写真の整理など。 養老孟司だったか、人間は思いついた物を作るようにできている。といっていたが、私はこの仕組みに幼い頃から大迷惑を被っている。今時そんな表現はないだろうが、漫画で何か思いついた時に電球が灯るというのがあった。私はそんな顔をするそうである。もうちょっと、よけいなことを思いつかないよう安静にしていたい。

石塚公昭HP

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回