高校時代の担任現国のI先生が娘さんとお孫さんを連れ来場。何年ぶりだか計算する気にもなれない。昔先生が小学生だった娘さんと人形展を観に来ていただいたことがあるが、その時はお会いしていない。高校は某大の付属であったが、当時はボーッとしていたって何か作る道に進むもんだと気楽に考えていて、美術部にも入らず、内部の試験で芸術学部に入るつもりでいた。3年の進路面談でI先生曰く「お前デッサンやってるのか?」「えっデッサンの試験あるんですか?」元々子供の頃から写生だとか、何かを見ながら描いたり作るのが嫌いであったので、教室にいって木炭持った時点で『これは向いていない』。性格的に浪人などできるわけがない。陶芸の学校に進んだが、教わる事が向いていないのか、教わった事に限ってやらないことになる。その後ああだこうだと毎日作っていたら、ご覧のような事になってしまった、という訳である。記念撮影ということになり娘さんが「お父さん谷崎が好きだから」と谷崎の前で。先生が谷崎好きだと初めて知った。あの頃授業中も谷崎を読んでいてすいませんでした。見つかってみんなの前で、よりによって『卍』を読まされたのは中学の時であったが。
泉鏡花。奥が河童の三郎。その奥が神官役の柳田国男。烏帽子を未だにかぶり忘れている。
特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回
