相変わらず、作品を拡大することの意味を考え続けている。ここには、私が作る被写体が4、50センチである、ということがかかわっていて、プリントサイズが人形大を超える程、作者にとってさえ想定外の表情を見せ始める。私の制作意図すら拡大されるかのようである。無意識のうちにそこまで作っていた、ということにして納得してしまおうか、と思ったりして。 個展という物は、久しぶりに旧知の人達と会える良さがある。本日はブルース、ミュージシャンというくくりからはみ出して活動する西村ヒロさん。オフィシャルな写真家を伴って来場。昔、あれは恵比寿だったと思うが、夜中にみんなで騒ぎ過ぎ、その屋台は以後、退去せざるを得なくなったのをヒロさんは覚えているだろうか。お互いやんちゃな時代を語り合うのも善し悪しであろう。その他、私によって裸体を巨大化させられてしまった方もみえる。どんな心持ちであったかはいずれ改めて伺おう。 この会場にはミラーボールがある。閉場後に試しに点けてもらったら面白い。寺山は反応しなかったが手塚治虫ははしゃいでいた。

『特別展 深川の人形作家 石塚公昭の世界』

フェイスブック『石塚公昭の世界』

 『朗読、音楽、スライドで味わう 乱歩と鏡花』予約受付中

特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回