会期も終盤である。額のアクリル板を外し見え方が変わった。 写真というはた迷惑な用語から決別するとなると、同時に古典技法という用語からも、ということになる。写真の歴史自体、たかだか200年である。写真とすれば古典だ、という程度のことである。 オイルプリントが、用紙にただ油性絵の具が残るピグメント法であるところがポイントである。写真と思うから首をかしげられてしまう。見たことが無い物に対して、まずこれは何?となってしまうのが日本人なのだな。と発表当時感じたので、私なりのやり方になっていたが、技法の公開をした。一方。技法の不思議さにばかり目がいって、肝心の私の表現が届かないとしたら作品に力が無いからだ。私もそのくらいのことは考える。オイルプリントを休止していた間に、頭に浮かんだ程度のイメージは取り出せるようになった。制作途中の粘土像を前に、何処かヘンなのに何をどうしていいか判らない。そんな昔良く見た夢も最近は見ることもない。  『The Pit and the Pendulum』。縛り付けられたポーの上に、徐々に迫る刃の付いた恐怖の振子。制作を頼む友人の一人が通風になってしまい、会場に行かれるかどうか判らないとのメール。

オイルプリント制作法

インキング映像↓

http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)

http://t.co/lc05lwVaiM

※世田谷文学館にて展示中10月5日まで

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