昨日、美人ばかりのクリニックで検査結果を褒められている間に配達されたラップスチールギターであるが、本日ようやく受け取った。基本的に膝の上に置いて弾くギターである。さっそく真空管アンプにつなぐと1930年代製と思うとパワーがあるが、単なる板に弦という感じである。フレットはスチールの場合ただの目安なのでペイントでラインが引かれているだけであった。 そもそもはユーチューブを観たのがきっかけであったが、観ていると脇道に迷い込み、大抵の場合、気が付くと何でこんなものを観ているのだ、ということになる。 ギターの弾き方など世界中で教えてくれる。教則DVDをかってにアップしたようなのもあれば、教えるのが嬉しくてしょうがないような人もいて面白い。 せっかくのスチールギターということで、ハワイアンに使われるというC6なるチューニングを見よう見まねでやってみたが、常磐ハワイアンセンターの硫黄の匂いさえ漂ってこない。 それにしても目が離せなくなってしまうのは、主にアメリカ人の楽器を手作りするホームメイドの男たちである。背景の地下室や納屋の壁には様々な道具が並び、出てくるキャラクターがまた様々で、朴訥なご隠居風から、チェーンソーで何か妙な物を切り刻んで、足元のバケツに放りこんでいるのではないか的男など、観ているだけで愉快である。完成度はというとまた玉石混交という奴で、名人級もいれば、既製の部品を使わず、台所用品のような物にこだわっていたり。 私もそのうち材料の板を買って来てしまうかもしれない。 一緒にスタジオに入るトラック運転手のSに、私の所有する60年代製国産エレキを、ラワンって学校で本箱作った板でしょ?と日頃指さされているので、その場合は一つ奮発してホンジュラス・マホガニーあたりを使いたいところである。

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