
在庫切れしていました、こちら再・再々入荷いたしました^^
http://ameblo.jp/dhblog/entry-11040801013.html
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ところで、話は変わりますが。
@年に一、二度、問い合わせがある、ある意味昔ながらの質問なんですが、その度に回答するのも時間も手間も掛かりますので、ここで纏めてご説明させていただきたいと思います。
少々専門的な話になりますが、最後までお付き合いください・・(;^_^A
@お問い合わせいただきましたお客様には、この様な機会(気づき)を与えていただき、誠に感謝申し上げます。
『 裾上げの縫い始めと終わりの処理を内側で仕上げて欲しい 』
ということが時たまにあるのですが、これは(チノパンなどもそうですが)スラックスやトラウザース系に適用される(裾の縫い始めと終わりを隠す見た目重視の)仕様です。
(トラウザース系のパンツを裾上げする場合は、もちろん私も内側で処理します)
@ある程度古い501を見ていただくとすぐに判りますが、(普通のジーンズの裾処理は)縫い始めと終わりの始末は必ずアウトシーム側で行います。
(例えばリーバイスを例に挙げれば)66~BIG-E以前の裾の閉じ方は、常にアウトシーム(つまり耳)側です。
理由は簡単で、インターロック(内)側はチェーンステッチ一本に、本縫い(伏せ縫い)一本が入っています。
つまり二重に閉じているので、まず(裾においても)インターロック側から裂けることがありません。
反対にアウトシーム側は、(66~BIG-E)の場合はチェーン一本。XXならば8~6番糸一本のみで閉じています。
したがって、内も外も巻き縫いのペインターパンツやラングラーを除き、特に一般的な耳つきのジーンズというのは、アウトシーム側で始末するのがセオリーなのです。
@さらに言えば、チェーンステッチというのは、(本縫いと違って)一ヶ所でも切れてしまうと・・その部分から、ある糸を引っ張れば・・ツーツーと簡単に解けてしまう構造なんです。
だから、アウトシーム側で(裾の)チェーンステッチをクロスさせることで、(インターロック側に比べて解けやすい)アウトシーム(耳)側も二重にロックしてしまうという、誠に合理的な方法(仕様)になっているのです。
大変申し訳ありませんが、ジーンズの(チェーンステッチでの)裾上げの始末を、内側で仕上げている業者さんは、その理由を知らないか、スラックス・トラウザース系の(本縫い仕様の)裾上げ手順をそのままジーンズにも持ち込んでいるのではと思われます。
ときどき、メーカーでもその様な仕様を見かけますが、正直・・そもそも企画した方がその理屈自体を(残念ながら)知らないか・・もしくは手間を省く(時間短縮)が理由なのかなと思います。
@さんざん古いジーンズやワークパンツを見てきましたが、(現代のコモディティ化した衣服と違い)殆んど意味のないステッチワークなど無い、かつてのアメリカン・アパレル、特にワーク・ウエアは、非常に合理的に作られています。
ですので、というか・・私自身(性格的にも)適当に仕事をするという事ができません。
という訳ですので、よろしくお願い致します(;^_^A