さて。 昨年リリースした、101B 1955modelと一体何が違うのか。
これは全くの類推ですが、まず縦糸を一番手太く、横糸は逆に一番手細くしているように見えます。
オンス自体は不変ですから、例えば7×6番手から、6×7番手といった具合に。
あるいは番手自体は変更せずに、縦糸、横糸ともに糸そのもののムラ形状を変えたのかもしれません。
いずれにせよ、Leeの左綾デニム特有の生地の縦筋がより強調されて見えます。
そして、それよりも決定的な違いは、その色目。
まるでブラックデニムのようにかなり暗めの101B(1955)に対して、今回の101Z(1955)の色合いは一言で表現すると、「浅い」んです。
色を文章で伝えようとすると、どうしても抽象的な表現になってしまいますが、染めの回数が多いとか少ないというベクトルの話ではなく、あえて表現するなら「青い」んです。
それもLeeの左綾デニム特有の”やや青紫がかった”インディゴ・ブルーなんです。
この”絶妙な色合い”が凄いんです!もの凄く、リアルなんです!
以前から、ウチの店には古いUNION SPECIALがありますので、知り合いの古着屋さんのオーナーやスタッフさんから虎の子の101ZやBの1washやデッドストックをお預かりして、何度となく裾上げしてきましたが。
まさに、この”やや青紫がかった”インディゴ・ブルーこそが、黒タグのイメージなんです。
シルエット自体は、101B(1955)は全く同じ。
縫製は個体差を表現してか、101B(1955)オレンジメインから101Z(1955)はバナナイエロー主体の配色に変更されています。明らかに違うのは黒タグをぐるっと一周する縫製が、オレンジからチャコール・グレーに変わったことです。それだけでもかなり印象が変わります。加えて言うなら、あえて山を潰してベルトループを若干太くしたようにも見えますが、いずれにせよどちらも同等のハイエスト・レベルです。
以前、絶賛した101B(1955)で唯一画龍点睛を欠くのは(トップではなく、その下のニューマックス製)小ボタンの長さや質感だけなんですが、今度の101Z(1955)はコットンテープ素材で片爪GRIPPERジッパーですから、全く隙が見当たりません。
んー これは納得の千円アップ。
納得のアンダー2万円です。
Lee RIDERS 101Z 1955 model
Leeは年代設定により、同じ左綾でも生地の縮率や型紙が異なりますので、以下のサイズを参考にして下さい。
(ウエスト、股下、ワタリ、裾幅)
SOLD W29 (79cm、91cm、30cm、21.5cm) →W29 (77cm、86cm、29.5cm、21cm)
SOLD W30 (82cm、91 cm、30.8cm、21.8cm) →W30 (79.5cm、86cm、30cm、21.2cm)
SOLD W31 (84.5cm、90cm、31.3cm、22.3cm) →W31 (82cm、85cm、30.6cm、21.7cm)
SOLD W32 (87cm、90.5cm、31.8cm、22.6cm) →W32 (84.5cm、85.5cm、31cm、22cm)
SOLD W33 (89cm、90.5cm、32.3cm、23cm) →W33 (86.5cm、85.5cm、31.4cm、22.3cm)
W34 (91cm、90.5cm、32.8cm、23.4cm) →W34 (88cm、85.5cm、31.8cm、22.7cm)
* 以上、左側は生の数値、右側がwash後の数値になります。
注意:Leeはサイズ表記(W)よりも、wash後のサイズ(cm)を判断基準にして下さい。
* インターネットでのご注文の際は、必ず上のサイズスペックを参考にして下さい。
Lee RIDERS 101Z 1955 model



