東京パラリンピックとゴルフ | かけがえのないゴルフ人生

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DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。

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久々にパラリンピックネタです。

先週、日本障がい者スポーツ協会に加盟する障害者スポーツ団体が集まる障害者スポーツ団体協議会に行ってきました。

5年後に東京オリンピック・パラリンピックを控えて、今年はパラリンピックの話題が多くなりました。

2020年に開催される東京パラリンピックには次の22種目が行われます。

陸上競技、アーチェリー、バドミントン、ボッチャ、カヌー、自転車、馬術、視覚障がい者5人制サッカー、ゴールボール、柔道、パワーリフティング、ボート、射撃、シッティングバレーボール、水泳、卓球、テコンドー、トライアスロン、車椅子バスケットボール、車いすフェンシング、ウィルチェアーラグビー、車いすテニス。

これら正式種目は今年1月に正式決定しました。今回新たに正式種目に決まったのは バドミントンとテコンドーの2種目。逆に2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは正式種目に入っていた脳性まひ7人制サッカーと セーリングは落ちました。

正式種目と認められた種目も永遠に座席が保証されているわけではなく、内容によって途中で落とされることもあるわけです。

さて、ゴルフに関しては2016年のリオデジャネイロパラリンピックでは正式種目にエントリーしたものの落選。2020年の東京パラリンピックではエントリーの権限を持っているIGFが時期尚早と見てエントリーしなかったため、当然、候補種目にもなりませんでした。

それでもロビー活動などをしてオープン種目になる道を探ってきましたが、昨年、パラリンピックにはオープン競技がなくなったことをJPC(日本パラリンピック委員会)のスタッフから聞きました。

東京オリンピックでは開催国の意向で何種目かの競技が加わります(オリンピックアジェンダ2020)この話を聞いた時、パラリンピックにもこのアジェンダが反映されるかもしれないと思いました。

しかし、この話はあくまでもオリンピックでのこと。そもそも管轄団体がオリンピックとパラリンピックでは異なるため、パラリンピックでは開催都市の意向で新種目が加わることはないそうです。

東京パラリンピックでのゴルフ採用はどんな形であれほぼないと言っていいでしょう。勝負は2024年のパラリンピック。2017年には新種目エントリーが行われます。


EDGA(ヨーロッパ障害者ゴルフ協会)などはアクションプログラムとして、2017年のエントリーには全力を尽くすとすでに表明しています。

昨今はIPCの役員の判断よりも、データや数字が正式種目決定の決め手となっているとか。例えば、そのスポーツを統括する団体がある国が団体スポーツなら24ヶ国、個人スポーツなら32ヶ国揃わなければならない。それも世界の三地域で普及していなければならないなど。

もちろん公式世界選手権の実施回数などもそんなデータのひとつに入ります。

初めて正式種目にエントリーしてから10年、15年かかるのは当たり前といいますから、気を長く持っていないとね。

私は必ず近い将来、ゴルフがパラリンピックの正式種目になると確信しています。その記念すべき瞬間をこの目で見られると予感しています。

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写真中央は日本人として久々にIPCの理事となった山脇康さんです。新種目決定は理事の投票となります。

「ゴルフが俎上に上がった時は一票をよろしく!」とお願いしてきました。