パルサーEXAは3月に完成としたのですが、上手く収まらないタイヤとドライバーフィギュアが無い事が心残りでした。

久々に3Dプリンターを使いたくなってきた事もあり、改修してみる事にしました。

 

今回の改修作業はタイヤから始めました。

ちょっと復習です。

キット素組だとタイヤが奥まった感じになってしまい格好悪いのでフェンダーとツライチになるように上画像のような加工をしていました。

このキットのホイールは内と外の二分割で内側部品にシャフトを圧入する構造です。

ワイドトレッド化の為に自分の考えた方法は中間にスペーサーを挟みゴムタイヤを奥まで入れない事でした。

裏返すと変ですが、通常の展示では変な所は見えないと考えました。

 

しかし、組んでみるとボディと接触するのでタイヤをホイールとツライチにする事ができませんでした。

上画像のように少し押し込んだ不自然な状態でないとボディを付けられません。

当時は面倒な3Dプリンターをやる気が失せており不本意でありましたが、この状態で完成としたのです。

 

今回の改修作業では、最初にタイヤを設計しました。

実物のドレスアップで引っ張りタイヤと言う手法があります。

何かと言えばフェンダーとの干渉を避ける為にホイール幅に対して細目のタイヤを付ける事です。

そうすると正面から見ると外側に向かって細くなる台形状となりフェンダーとの接触を防ぐ事が出来ます。

そのイメージで、トレッド面の細いタイヤを設計してみました。

ついでに、キットのタイヤは実物のタイヤサイズ165/70R13にしては外径も幅も大きすぎるので、実物に近いザイズとしてみました。

 

印刷しました。

失敗を見越して余分に作りました。

 

黒く塗ってホイールに接着しました。

この通りツライチでもボディと接触しません。

次はドライバーフィギュアの製作に進みます。

自分のプラモデル趣味の原点は1/32のレシプロ戦闘機であり、それらのキットには必ずパイロットフィギュアが付いていました。

それ故に操縦者のいない乗り物の模型は未完成に思えるのです。

 

次はドライバーフィギュアを作ります。

タミヤ製の1/24フィギュア二体の3Dスキャンデータを合成して作りました。

向かって右端がキャンパスフレンドセット2の人形D、中央がタミヤ製マツダロードスターに含まれるドライバーフィギュアです。

そして左端が合成して作った新しいドライバーフィギュアです。

 

フィギュアを乗せるにあたって車両側に問題点があります。

上写真のようにハンドルと座面の隙間が小さすぎます。

何か加工する必要があります。

 

このキットには一つだけですがオマケシートが付いていました。

このシートを加工してフィギュアを乗せられるようにする事にしました。

ノーマルシートを残しておけば失敗しても元に戻せるので安心です。

助手席とデザインが変わりますが、実車では運転席だけ快適なシートに交換する事はありえるので良しとします。

 

座面を大きく凹ませて脚の入る余地を作りました。

背もたれも膨らんでいる所を平にして背中が密着するようにしました。

 

人形の方も加工が必要でした。

脚は長すぎてつっかえるので脛を短く加工。

腕はハンドルが持てるように肘でカットして一時的に真鍮線接続としました。

現物合わせで調整してから、肘の隙間にゼリー状瞬間接着剤を流し込んで固定しました。

 

シートは黒く塗るだけで簡単ですが、人形はそれなりに手間がかかります。

先ずはMRカラーとタミヤエナメルで上写真の状態まで塗りました。

顔塗装に興味が無ければこれで終わりでも良いですが、ここからが面白いのです。

 

顔のアップ。

白目はタミヤエナメルで入れました。

ここまで塗ったらラッカー系クリアーでトップコートしました。

黒目やアイラインに失敗しても、やり直せるようにする為です。

 

黒目はアクリルガッシュで入れました。

なかなか左右同じ感じにならなくて、何回も水で洗い落してやり直しました。

接写でみると歪ですが、まあ良しとしてラッカー系クリアーでトップコートしました。

 

アイラインと眉毛は油絵具とタミヤエナメルを混ぜた色を使用。

爪楊枝でチョンチョンと塗って、エナメルシンナーを含ませた面相筆で修正する感じで仕上げました。

ほお紅と唇はタミヤエナメルのフラットレッドを希釈して面相筆でチョンチョンと置いてやりました。

艶消しに調整したラッカー系のクリアーでトップコートして顔塗装は終わりです。

 

シートにフィギュアを接着。

次にシャーシーにシートを接着。

そしてハンドルを手に接着しました。

因みにダッシュボードはボディ側に接着されています。

接着剤が半乾きの間にボディを合わせて位置を微調整しました。

 

ボディをはめ込んだら完成です。

 

↓ここから完成写真です。

 

草地っぽいカーペットと青背景で撮影してみます。

 

今回はヘッドライトを上げた状態でくるっと一周撮影します。

 

タイヤ外径を純正サイズと同一としたのですが、少し小さく感じます。

多分、ホイールアーチが実車より大きいのでしょう。

 

こうして見ると3Dプリンターで作った後席カバーの合いが悪いです。

 

品川ナンバーが格好良いです。

 

ドライバーの髪が平面的に見えてきました。

もっと起伏を付けたいですね。

 

典型的なウェッジシェイプです。

 

黄色いフォグランプが昔っぽくて良いです。

 

今度こそ「1/24パルサーEXAロードスター」は完成にするつもりです。

正直に言って、この車は格好良すぎます。

 

今日はここまで。