※長文になりました。興味のない人はスルーして!
ハル宅の話ではありません。先日午前2時頃の話、担当マンションの10階あたりから女性の叫び声が。
慌てて、その声の方向に進むと若い外国人女性(20代前半ぐらい?)が腕を押さえて泣いています。
以降、たとたどしい日本語会話です。ちなみに登場人物はネパール人夫婦
「どうしたんですか?」
「あの男が私を叩きました」
「あなたはここに住んでいる人ですか」
「はい、そこの部屋です」
話を聞くと、その部屋に夫婦で住んでおり、叩いたのは亭主らしい。これはよくあるDV事件? だとすれば警察を呼んだ方がいい。
「あの男は酔っ払うといつも私を叩きます」
うーん、もし本当なら、これは由々しき事態だ。男が酔っ払いのチンピラだとタチが悪い。
「本当にいつもいつも叩かれるんですか」
「はい、私はいつもここで泣いています。私、国へ帰りたい。お母さんのところに帰りたい」
警察を呼びますかと訊けば
「はい、呼んでください」
しかし亭主の話も聞かねばなるまい。警戒だけはして、その部屋のベルを鳴らせば、亭主が出てきて「すいません。今日は彼女の誕生日なんです。それで彼女は酔っ払っているんです。酔うとホームシックにかかって、いつもヒステリックになります」
亭主が彼女の体を引っ張り「ここじゃあ、みんなの迷惑になるから、家に入ろう」と言っても彼女は「嫌!」と頑なに拒否。
亭主は非常に慇懃であり、とてもDVするようなタイプに見えない。酒に酔っている風でもない。
そこで亭主には一旦部屋に戻ってもらうようにいい、彼女を宥めることにする。
私の家族の写真を見せて「これが私の妻です。インドネシア人です。こっちは子供でもう大学生です」
ほら、映画でよくある場面でしょう。パニックになっている女性を宥めるパターン。
これで彼女は落ち着いてくれるでしょうか。
彼女は携帯電話電話の通訳機能を使い
「あの男は酔っ払っています」
「あの男はいつも私を叩きます」
「あの男は嘘ばかりついています」
あのう、私の話、聞いてる?
結論、酔っ払っているのは彼女であり、亭主は極めてまともであった。
亭主がまたやってきて「どうもすいません。これを持って行ってください」とチョコレートクッキーの詰め合わせを私にくれた。
さっきまで亭主を拒否していた女房、多少酔いが覚めたのか、素直に部屋へ戻るのであった。
どこの国の人であろうと亭主は頭が痛い。うん? 自分夫婦に重ねてる?
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