金持ちがケチになる理由(前) 続インドネシア今昔物語 | インドネシア ジェイピープル 編集長ハル

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※過去アクセスの多かった記事を加筆修正して再掲載しています。
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結婚してからというもの、女房は随分親兄弟を援助してきた。さすがに親戚までは手が回らないので、彼らへの支援はことごとくお断りしている。

結果どうなったかといえば、どの親戚も(裕福な親戚は除く)うちへは連絡してこなくなった。

兄弟への援助もいい加減限度がある。「子供が病気だ」「学費が足りない」「食べるものがない」この当たりならまだわかるし、こちらだって鬼ではないのだから、本当に困っているのなら、助けてやろうという気にもなる。

しかし「ビジネスをしたいので金を貸してくれ」「オートバイを買いたいので金を貸してくれ」などという金の無心に関しては、もう耳を貸さないことにした。

『もう』というのは以前に何回かそんなことがあって、兄弟中で大喧嘩になったことがあるためだ。「~兄さんにはお金を貸して、俺には貸してくれないのか」という具合である。

こうなると駄々っ子だ。そのときは女房の母親が激怒し「二度と兄弟間で金の貸し借りはするな!」と説教してその場はおさまり、それ以来、大きなを無心をされることはない。

それでは小さなお金の無心はどうかといえば、つい最近までちょくちょくあったものの、この頃はよほどでない限り、我が家に無心することはない。理由は―我が家の家計が苦しくなり、とても兄弟を援助する余裕などなく、お金を貸さないから~である。


(明日に続く)



 

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