ここ最近、 世間の注目を集める 重大な事件の裁判が


複数行われています。


「光市事件」は 先日 死刑判決が確定しました。


「結婚詐欺・連続殺人事件」の裁判は


現在 木嶋被告の 被告人質問が行われています。


そして 2010年に起きた 何とも痛ましい事件、


「大阪2児餓死事件」 の 初公判が 昨日 行われました。




この「大阪2児餓死事件」は、 2年前に 起きた事件ですが、 


かわいい盛りの 長女 桜子ちゃん(当時3才)と 長男 楓ちゃん


(当時1才) の姉弟が、 実の母親 (下村早苗被告 当時23歳)に


50日も 置き去りにされ 餓死した という残酷な事件ですので、 


皆さんも 深く 記憶に残っているでしょう。


この事件は いわゆる 「ネグレクト(育児放棄)」 ですが、 


単なる 育児放棄の域を超えており、 


「保護責任者 遺棄致死罪」 ではなく 「殺人罪」 に問われています。


では この事件を 振り返ってみたいと 思います。



事件が発覚したのは 2010年7月30日、 下村被告の勤務先である 


風俗店の従業員が 下村被告の 自宅マンション (風俗店の寮)を 


訪ねたところ、 部屋からの異臭を感じ 警察に通報しました。 


駆けつけた警察が 2人の遺体を発見しましたが、 遺体はすでに 


腐敗が進み 一部が白骨化していました。 



2人の遺体を発見した時の 部屋の様子は、 聞くに堪えない程 


酷いものでした。


2人が発見された 6畳の居間には、 コンビニ弁当の容器、 


生ごみ、 紙おむつ といったゴミが 段ボール数十箱に 


及ぶほど 山積みとなり、 その部屋の ごくわずかな空間に 


2人は寄り添うように 倒れ込んでいました。 


部屋のドアは 外側から 粘着テープで 固定されており、 


トイレ、キッチン、玄関等に 行くことができませんでした。 


水を飲むこともできず、 トイレにも行けず、 2人の遺体には 


排泄物が付着していました。


しかも 6月下旬以降 気温が高くなり 暑かったと思われ、


エアコンを 付けられなかった二人は 裸だったそうです。




皆さん 想像してみてください。


わずか3才と1才の 小さな子供たちが、 部屋にとじこめられ、


飲むものも 食べるものも無く、 初夏を迎えた 暑い部屋の中で


暑さをしのぐ為に 服を脱ぎ、 裸で 排泄物にまみれ、 


2人寄り添うようにして 息絶えていった光景を。


こんな残酷なことがありますか?





下村被告は 2009年5月に離婚し、 シングルマザーとして 


2人を育てていました。 2010年1月から風俗店で働きはじめ、 


その頃から ホストクラブで 遊ぶようになります。


遊びに夢中になり、 子供達には 日常的に コンビニ弁当や 


カップラーメンを 与えていたようですが、 次第にほとんど 


食べ物を与えなくなります。 遺体発見時の 冷蔵庫の中に 


食料は 全く無かった とのことです。


複数の ホストクラブに通うなど、 ますます ホスト狂いになった 


下村被告は 子供の面倒が 嫌になり、


「子どもなんかいなければいい」 と、 完全に育児放棄を


するようになりました。 


そして 2人の子供を 残したまま 外泊するようになり、 


2010年6月下旬に、 「子供は実家に預けた」 と言いながら


友人 ・ 妹宅などを 転々とし、 2人を 置き去りにしたのです。



遺体発見の前日 7月29日、 下村被告は 約一ヵ月半ぶりに


自宅マンションに 戻っています。 その時 変わり果てた


2人の我が子を目にし、 再び自宅を飛び出しました。


その翌日 7月30日に 二人の遺体が発見され、


同日 下村被告は 逮捕されました。




下村被告は、 離婚後 「育児ストレスを抱えていた」 とか、


「子育てに悩み 逃げ出したかった」 「自分の時間がほしかった」などと


供述していますが、 身勝手にも ほどがあります。


「若い」ということが 言い訳にはなりません。 


若くても シングルマザーでも 立派に 子育てをしている方は


沢山いらっしゃいます。


もし本当に 子育てに 悩んでいるのであれば、 遺棄する前に


もっと他に 方法があったはずです。 


何故 誰かに 相談しなかったのでしょうか。 


自分のお腹を 痛めて産んだ 可愛い我が子を、


何故 置き去りにして 餓死させることが できるのでしょうか。


理解できません。



この事件には、下村被告本人以外にも 問題があります。


同じマンションの住人が、 事件の年の3月以降 度々 


子供の 泣き叫ぶ声が聞こえ、 大阪市子ども相談センターに


通報しています。 しかしながら、 同センターの職員が


3月~5月の間に 数回 下村被告宅を 訪問しましたが、


「応答が無い」 という理由で 室内に入らなかったといいます。 


一体 何のための 相談センターなのでしょう。


不思議に 思わなかったのでしょうか?


不審に 思わなかったのでしょうか?


居留守を 使う大人も いるかもしれません。 応答が無いから


あっさり帰るなんて、 何の意味も有りません!




先日 東京都立川市でも 母親がくも膜下出血で亡くなり、


知的障害のある長男(4才)が 衰弱死しているのが 発見された事件。


あの事件も、 市が ケースワーカーを派遣し 訪問していますが、


やはり 応答が無く オートロックで入れなかった という理由で、


2ヵ月 発見されませんでした。


他に 同じような事件では、 今年1月に 札幌市のマンションで


姉(42歳)と 知的障害のある妹(40歳)が 遺体で発見されました。


姉の死因は脳内血腫、 妹は凍死で 死後5日~2週間たっていました。



2月には さいたま市のアパートで 60代の夫婦と 30代息子の3人が


餓死しているのが 発見されています。


今年に入って こうした餓死事件が 多数 発覚しています。


もう これは行政の 責任といって良いでしょう。


プライバシーの侵害がどうだとか、 そんなものより 生命の方が


大事です。 こうした 行政のしくみも 変わらなければ なりません。




話を 「大阪2児餓死事件」 に戻しますが・・・


この裁判の焦点は 下村被告に 「殺意」が あったかどうか


という点です。


下村被告は、食事を与えなければ 死亡すると 認識していたが、


「殺意は無かった」 と 殺人を 否定しています。


ドアを外側から 粘着テープで 固定し、 密閉しておきながら、


1ヵ月半も放置 したにもかかわらず、 殺意が無かったと 


言えるのでしょうか。 本当に 許せません。


この裁判は 今月16日に 判決が言い渡される 予定です。




日本では あまりに “命”が おろそかに されています。


これが アメリカだったら 彼女は アメリカ中から


総攻撃を 受けていることでしょう。






皆さん、 この 「大阪2児餓死事件」 そして 日本で相次ぐ 


餓死事件について どう思われますでしょうか?



ぜひ ご意見を お聞かせください。