言葉は流行っていますけど、どうなんでしょうね?」と、大学の授業でとある先生が教えてくれました。
当時手元にあった電子辞書で意味を引いたものです。
テレビでよく見る限り、いいイメージしかなかったのでびっくりしました。
一応、紙の辞書からも持ってきました。
岩波 国語辞典 第4版
きずな【絆・紲】
馬・犬・たか等をつなぎとめる網。転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつき。ほだし。「恩愛の―」
ほだし【絆(し)】
(1)自由を束縛するもの、「妻子が―となる」(2)馬の足にかけて、歩けないようにする縄。▽動詞「ほだす」(=まといつく)の連用形から。
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岩波 国語辞典 第4版
あ、ウィキペディアにはこうありました。
絆(きずな、きづな)は、本来は、犬・馬・鷹などの家畜を、通りがかりの立木につないでおくための綱。しがらみ、呪縛、束縛の意味に使われていた。「ほだし」、「ほだす」ともいう。
人と人との結びつき、支え合いや助け合いを指すようになったのは、比較的最近である。
「可愛い(かわいい)」も、昔は意味が違って「不憫」とか「気の毒」みたいな使い方をされていたのが、「愛らしい」に転じたそうです。
こうやって言葉の意味が変わって行くのかもしれません。
でも、どうなんでしょうね?
あんまり依存的。みたいなものになっても困りますよね。
そう言えば、救世主症候群にある人は、救済相手に依存しているんでした。
共依存状態だと、問題解決の機会を失ってしまうこともあるそうです。
・「あなたの悩みはこれで解決します!」と困っている人に全力体当たりしているのは自分のはずでは…?
支援者が己を見失いはじめたのかな。と感じる事がありました。
誰かを救いたいと何かを始めた側がストレスを抱えている。ような話です。
広く「あなたを助けます」とでも言いたげな業界全体に言えるのかもしれません。
で、「救世主症候群」と言う言葉が巷にあることを思い出しました。
こう言う言葉があるってだけで、すでに闇深さは深刻なのかもしれません。
ただ、そうなると、私とは言葉の使い方が違うのかもしれません。
じゃぁ、どうなるんですかね?
絆と言う言葉を「馬の足かせ」と取るか「人との結びつき」と取るか。
それは相手の、気分次第。