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MAGNレビュー装置

基本アニメ、マンガ、ゲーム、ラノベの感想で継続力を目的としたブログです。

こんばんは。デバイスです。

次回予告に反してマイクラ記事です。
あの次回予告は8割方寝ながら打ってたので無効にしてください……。すみません。


知ってる方も多いでしょう。
マインクラフト通称マイクラですが、最近暇な時にクリエイティブモードで作ってたんですよ。
そして、そのワールドがとりあえずある程度出来上がったのでプレイ動画を乗せて置くことにします。

ワールド作成はほとんどPS Vitaでやりました。
PS4ではシェア機能を使ってYouTubeにアップしてます。

シェア機能使う度に思うのですが録画開始してから実際録画が始まるのが遅い気がします。
それとこれはしょうがないですが、フレームレートの低下やグラフィックの低下が否めないです。
25分制限?15分制限?細かい時間は忘れましたがもう少し制限を無くして欲しかったです。
まぁ、本気でプレイ動画出してる人とかにとっては使えない感じだと思います。
自分は「まぁ、プレイ動画撮っても見せるの友達だしな」ってことでシェア機能楽ですし充分です。

気が向いたら他のゲーム動画も上げようと思います。


では、今回はここまでにしておきたいと思います。
閲覧ありがとうございました。



【次回予告】
アニメイト戦利品
こんばんは。デバイスです。

まだ明日テストありますが多分単位は取れると思うので今日はさっさと記事更新してゲームします!……いや、まだジャンプ読んでないんで読んでからで!


では、時は遡ること日曜日。
バイト終わってからゲオに行った時のことです。
※なんか、ホラーみたいな導入になってますが、ホラー要素皆無です。
それと、中身は本当にスッカスカの話なので気楽に。きらら枠アニメ見る位の気の抜き具合で。


ゲームの予約の為ゲオへとマイ自転車でとろとろ漕いで行きました。
そしていつも通り二重ドアの間のスペースの予約コーナーに行き、「FF零式 HD」「テイルズオブゼスティリア」「DQ ヒーローズ」の予約票を取りレジへ。

俺「予約お願いします」
店員「はい。少々お待ちください。えーっと、ご予約ですねー」

悪く言えばチャラい、良く言えばフランクな男性店員さん登場。

店員「Pontaカードお預かりしまーす」
俺「はい」サッ
店員「はい、ありがとうございましたー」
俺「はい」サッ
店員「では、ご確認の方をお願いしまーす。えー、こちらPS4のファイナルファンタジー零式と……」
店員「PS3のテイルズですね。えっと、予約が18日なんで……」

そう言いつつ腕時計を確認。時間的には大体9:30程度。

店員「ギリギリですね(笑)」
俺「はい、ギリギリでした(笑)」

そこで何となく好感度アップ。今思えば正直そこまでギリギリじゃないんですけどね。2時間以上ありますし。

店員「……んで、PS4のドラクエですねー。宜しかったでしょうか?」
俺「はい、大丈夫です」
店員「では、発売日のうんたらかんたらー」
俺「はい、わかりました」
店員「それと受け取りはその日の開店時刻の9時からになりますねー」
俺「(なん……だとっ!? 今まで0時受け取り出来たのに……。というかブラボとか0時受け取りする気満々だったのに……。誰だよ、0時受け取り出来なくした奴……)あ、はい」
店員「ありがとうございましたー」

予約レシート3枚を携え退店。
自転車の鍵を外しながら0時受け取り不可宣告を受け意気消沈のとこに声がかかる。

店員「あの、お客様!」

さっきの店員さんが駆け寄ってくる。

店員「テイルズですが、PS3で予約してますよ!」
俺「」
俺「?」
店員「?」
俺「(あぁ、予約した他のソフトがPS4だったからか)あぁ、はい。PS3で大丈夫ですよー」
店員「あれ? PS4版って無かったでしたっけ?」
俺「(なるほど、そういうことか)はい、無いですね(笑)。あったら多分ここまで予約遅くならなかったですし」
店員「あ、そうなんですね……。自分、今回予約してなかったから……。……あ、すいませんでした!」
俺「いえいえ(笑)」


そのまま店員さんは帰っていき、俺はそのまま帰路へ。

まぁ、ゲーム店の店員なので勿論ゲーマーがいるのはわかるが、初対面の人とゲームの話出来てなんだか嬉しかった。
お互いコミュ力があればこのまま仲良くなってあわよくばフラゲルートが出来たんだがなぁと。……冗談ですが。

店員としての態度は少しアレでした……と言うかそこのゲオ店員全体の質が悪いので教育がちゃんとなってないんだと思います。
店員の入れ替わり激しいからなぁ。

でも、ゲーマーという時点でなんだか帳消しになりました。
アニメイトの誰々推し!みたいな名札のとこに好きなゲームとか書いてあればいいのに。DMC好きって書いてあったらある程度の態度でも許せると思う。



はい、こんだけです!
ブログなんてこんな感じの薄っぺらーいのでいいんですよ。
むしろ、前までの記事が濃すぎたと言うか……。
文体も話言葉上等、敬語なにそれ?状態になってますが、色々な文体を扱えてこそですよね。そうですよねー。


では、ここで終わり!
閲覧ありがとうございました!


くっ……眠い……ゲームがまた遠退いて行ってしまう……。


【次回予告】
絵の練習……?
こんばんは。デバイスです。

誰になんと言われようと最初のこの挨拶は変えません!
……別に他にいい感じの出だしの文が思いつかなかったとかではありません。
「挨拶は重要だなぁ」と思っただけです。

さて、今日二回目の「こんばんは」を終えたところで本筋へ。
さっさと行かないと文字数オーバーしていまうので……。

知っている方もおられるかもしれないですが、今季のアニメで「デス・パレード」と言う作品が放送開始となりました。


この作品は元々「アニメミライ2013」の中のオリジナル作品「デス・ビリヤード」が発端となっています。そこからの詳しい話は知らないですが、おそらく人気だったりなんやかんやで今季遂にテレビ放送され始めたという訳です。

少し話は戻ってアニメミライですが、当時見た時衝撃を受けまして、家に帰ってすぐ文字に起こす作業に入りました。つまりは映画で観た内容を思い出しながら小説のように文字化する訳です。
当然、それまでまともな執筆経験等無いので、文章は拙いですがせっかく「デス・パレード」放送となったので記念ということでここに上げたいと思います。

当時のうろ覚え内容なので温かい目で見守ってください。

それと「デス・パレード」って言う時に間違って「デス・ビリヤード」って言ってしまうのはしょうがないことだと思います。自然の摂理です。


デス・ビリヤード


監督:立川譲 制作:マッドハウス

 電子音が鳴る。エレベーターが到着した音だ。その音と同時にエレベーターのドアが開かれる。中には薄緑色のポロシャツを着て丸メガネをかけた老人がいた。老人は状況を理解出来ないような顔つきで着いたフロア内を見ている。
 館内は高級なホテルを思わせる内装になっていてエレベーターからまっすぐ道が続いている。
 その通路の途中にバーで店員が着るような服を着た黒髪で長髪の女性が立っていた。その女性は老人と目線が合うと
「いらっしゃいませ」
と歓迎の意を表す言葉を告げた後、頭を下げた。
 老人はまだ状況が掴めていないようでエレベーターの中にいる。少しすると再度音が鳴りドアが閉まり始め、老人は慌ててドアに手を挟み無理やりその階に降りた。女性は老人が降りたのを確認し
「こちらです」
と言ってその老人を道の奥へと案内する。

 着いた場所は天井が高い広いバーのような所だった。水槽、グランドピアノに天井には大きなシャンデリアまであり、部屋には綺麗な装飾が施されている。バーのカウンターの所にバーテンダーとその客がいた。バーテンダーの方は高身長で白髪をしている三十代後半ぐらいのいかにもバーテンダーのような服を着た男性だ。客の方は三十代始めの暗い色のスーツの中にピンクのシャツを着た茶髪の男だった。
 老人はその男の客の隣に座った。すると、カウンターの向かいに先程の女性が移動しメニューを開いて老人に見せた。
「メニューはいかがなさいますか?」
老人はここをバーだと思ったのか少し緊張がほぐれた表情で隣の客のグラスを指さしながら注文した。
「これと同じものを」
「承りました」
 女性はメニューを下げ老人が注文したものを作りにかかった。
 老人は少し困ったそうな顔を浮かべながらバーテンダーに対し先程とは違う注文をした。
「タバコはないかのぉ」
「あ、タバコなら……。これでいいなら差し上げますよ」
 そう言って隣の男が胸ポケットに入れてあったタバコの箱を取り出し老人に勧めた。
「すまんのぉ」
 老人はそう言いながらその箱から一本を取り出し咥えた。男は咥えたのを確認し、マッチを擦り老人のタバコに火を点ける。
 その後、男は自分のタバコにも火を点け二人揃って一服している。
 バーテンダーはその二人が一服し終えたのを確認した後、初めて口を開いた。

「いらっしゃいませ。クイーン・デキムへようこそ。では、早速ですが、お二人がお揃いした所でお尋ねしたいことがございます。お二人はここに来られる前のことを覚えていらっしゃいますでしょうか?」
「ここに来る前……俺は仕事が早く終わったから彼女の家にいて……」
 そう言って、男は回想を始めた。回想内ではその男が彼女であろう女性によってベッドに押し倒されている。それ以降の記憶は無いようで回想はそこで終わっている。
「そっからはどうにも覚えてないな」
「わしはいつものように縁側でビールを飲んでて……」
 老人は男と同様に回想を始めた。回想内ではその老人の妻であろう女性が縁側で座っている老人にビールと漬物を乗せたお盆を持ってきていた。老人はビールを飲みながら漬物をつまみにしている。そこで老人の回想は終わっている。
「そっから先は寝てしまったのかのぉ……」
 二人の言葉を聞いたバーテンダーは表情を変えることなく
「ありがとうございます。では、今から説明を致します」
と二人の客に告げた後、説明の為言葉を続けた。
「まず、ここがどこなのか、という問いにはお答えできせん」
 そういう決まりなのだろう。あらかじめ用意されているような言葉を告げるように続ける。
「これよりお二人にはゲームをして頂きます」
 そう言った途端、バーテンダーの後ろから九つに分割されたファンシーな絵が下がってきて説明が続く。
「まずはこのボタンを押して頂き、こちらのルーレットを回し、やるゲームを決めていただくことになります――」
 そう言ってバーテンダーはカウンターにボタンを出す。男はそのファンシーな絵を指差しながら
「ルーレットじゃねぇーだろ!これ!」
と大声で叫ぶ。確かに、ルーレットには見えない。九分割されたただの絵である。バーテンダーは意にも関しない様子で更に続ける。随分とマイペースである。
「――そして、ゲームは命を懸けて行って頂きます」
 その言葉を聞いた二人は驚愕した。
 どうやら男はその言葉に対し怒ったらしく席を立ち、荒々しくカウンターを叩いて物申した。
「なんで、俺らがそんなことしなくちゃならねぇんだ!なぁ!じいさん!」
「お、おぉ……」
 突然このようなところに連れてこられ、わけがわからないまま命を懸けるゲームをやれと言われても出来ないのは当然だ。激怒するのも頷ける。バーテンダーは言葉をつけ加えた。
「ちなみに、ゲームが終わるまで当店から出ることは出来ません」
「なっ……!?」
 男はエレベーターの方へ駆けていきエレベーターのボタンを押したが無情にも反応は返ってこない。男はその他に部屋にあるドアやトイレを探したがどこも閉まっていて外に出られそうな場所はどこにもない。最後にグランドピアノを弾いている女性に駆け寄っていき話を聞こうとするが
「……な、なぁ。あんた――――うわぁっ!」
 それは人ではなくただの操り人形であり、証拠に天井から数本の糸が繋がっている。
 なにか思いついたのか男は自分の身体を触っている
「そ、そうだ!携帯……!」
 携帯電話を探しているようだが、しばらく経つと無いということがわかったらしく、男は諦めてバーのカウンターまで戻ってきて椅子に腰かけた。
 バーテンダーに新たな質問をするために。
「じゃあ、ゲームに負けたらどうなるんだ?」
「申し訳ございません。私はただ命を懸けてとしか……」
「な、なんだよそれ……じゃあ、ゲームをしないでずっとここにいたらどうなるんだよ?」
 バーテンダーは多少声のトーンを下げ返答した。
「……それはお勧めできません」
 そう言った瞬間、マスターの後ろの壁が左右にスライド移動して開いた。奥に空間があるが暗くてよく見えないようで客の二人は目を凝らしている。直に目が慣れてきたのかそこに何があるのかわかったらしい。老人の顔には驚愕の表情が窺える。男は余程驚いたのか椅子から転げ落ちて口を開いた。
「し、死体……!?」
 奥の空間には数多くの死体がぶら下がっていた。男は絶望したかのように呟いていた。
「……ゲームをやらずにいたらこうなるってことかよ……」
 その言葉を聞いたバーテンダーはここからの脱出方法を二人に教えた。
「どちらかがゲームに勝利すればここから出ることが出来ます」
 そう言った途端、ボタンが押される音がした。それと連動しルーレットらしい九分割された絵のパネルが不規則に一つずつ光っていく。一応これが“ルーレットが回っている状態”なのだろう。ボタンの上には老人の手が置かれている。どうやら老人が押したようだ。
「って、おい! じいさん! 何押しちゃってくれてんだよ! ルーレット回り出しちまったじゃねぇか!」
 男は何も言わずにボタンを押した老人に対し怒っている。それもそうだろう。命が掛かっているのだから慎重になるのは当然だ。それにしてもこの老人中々大胆である。
「どうせゲームをやらずにいたとしてもああなる。ここから出る手段も無さそうじゃしのぉ……」
 確かにそうだ。ここから出るにはどちらにしてもゲームをする他ない。男もそれがわかったのかルーレットの行方を見守っている。やがて、光る間隔が長くなり上段真ん中が光って止まった。しばらくするとそのパネルだけが反転し裏面に書かれていた文字が見える。
 そこには“デスビリヤード”と書かれていた。

「あなた方にはデスビリヤードで勝負をしてもらうことになりました。あちらをご覧ください」
 そう言ってバーテンダーは入り口と逆方向の少し広い空間に視線を向けるように促した。促された方向に目を向けてしばらくすると照明が暗転し、下から煙が出てきた。演出用のドライアイスの様な物だろうか。その煙に合わせて下からビリヤード台がせり出してくる。ビリヤード台が出終わったのを確認してから女性がルール説明を始める。
「ルールはエイトボールです。流れとしては順番に相手のボールを落としていき、最後に8の番号が書かれているボールを落とした方が勝者となります。ただ、今回使用するボールには数字は描かれておりません。代わりに身体の器官が描かれています」
 台上を見ると15つのボールがあり、8のボール以外のボールは赤と青で色分けされている。それぞれのボールには目や脳などの器官が描かれている。心臓だけは本当に動いているかのように絵が動いているのが見て取れる。女性は説明を続ける。
「“心臓”のボールはあなた方の心拍数、血圧等と連動しております。ちなみに、心臓を落としたと言って死ぬということはございません」
 少し不気味に思いながらも二人の客はルールを把握したようだ。バーテンダーがゲームを始める為に二人の客に尋ねる。
「ブレイクショットはどちらがなさいますか?」
 二人は少し沈黙した後、男が口を開いた。
「お、俺がやる……!」
 さっき老人にボタンを押されたからなのか、恐怖からなのか男はそう言い先攻を取る。男は手球を指定の位置に置いてからキューを構える。

 ブレイクショットが行われて周囲に気持ちのいい音が聞こえる。ゲームスタートの合図である。
 男が落とすべきボールは対戦相手である老人の“赤のボール”だ。男は位置決めをしながらさも本当にバーでビリヤードをやっているような軽くなった口調で話を始める。
「俺、昔ビリヤードやってたんですよ」
 そう言いながら位置決めが終わったのかキューを構える。
「今の彼女がビリヤード得意で、落とすために必死に練習しました……。今は喧嘩しちゃってるんですけど……」
と少し笑いながらショットする。手球は綺麗に真っ直ぐ転がっていき、赤のボールを一つ落とす。“胃”のボールだ。男性はチョークを使用し、ティップの先端を擦りながら言う。
「俺はここから出てその彼女と仲直りしなきゃならないんですよ。だから……手加減はしません」
 決意をした目だった。それから男は更に一つのボールを落とした。“耳”のボールだ。
 次のショットでは少し軌道を読み違えたのか、ポケット手前のクッションに当たり、ボールは入らず男の番は終わった。男は「こんなものだろう」と言う表情でビリヤード台近くにあった小さなテーブルに肘をかける。経験者ということからか顔には若干の余裕な表情が伺える。
 次は老人の番だ。老人が落とすべきボールは“青のボール”だ。それを狙いキューを構えるがキューを支える為の左手が震えている。男はそれを見て余裕かと思ったのか、テーブルにあった酒を飲み天井を見ている。
 一方、台では男が酒を飲んで見ていない内に老人の指の震えが止まっていた。老人は力強くも正確なショットを繰り出し、ボールを一つ落とした。“腸”のボールだ。ボールがポケットに入る音を聞き、男性は慌ててビリヤード台の方へ向き直った。入らないとタカを括っていたのだろう。しかし、実際ショットを見ていない男性は「まぐれで入ったんだろう」と思ったらしく余裕な態度で老人に聞いた。
「おぉ!じいさん、やるじゃん!昔やってたの?」
「……あぁ、まぁのぉ」
 老人は次のボールを狙う為に位置決めをしている。男は自分の腹あたりを気にしている。なにか違和感がしたらしい。そんなことをしている間に老人が次のショットを打っていた。ボールには強烈なバックスピンが掛かって、老人から見て正面のボールと左のボールを見事ポケットに沈めた。ボールがポケットに落ちた瞬間男は強烈な眩暈を感じた。
「(な、なんだこれ……!?……まさか!)」
 慌てた様子の男は落とされたボールを確認した。“胃”と“目”のボールだ。
「(落とされるとこうなるのか!?……いや、でもじいさんは落とされてもなんともない……)」
 そんなことを考えている内に老人は更に二つのボールをポケットに沈める。“肺”と“耳”のボールだ。その瞬間、男性は首に手をやり苦しそうに叫んだ。
「うわぁああっ!」
 おそらく、“肺”のボールが落とされたからだろう。少し、呼吸がしづらくなったようだ。それを見た老人はチョークをビリヤード台の淵に音を立てて置いた後、冷静な口調で男に対して言い放った。
「わしもばあさんが家におるんでな…………手加減はせんぞ」
 メガネの奥には冷徹さを含んだ目があった。既に老人は次のボールを狙おうと位置決めをしている。視線の先にあるのは“心臓”のボールだ。男はようやくこの老人が経験者で自分より数段上手いということを悟ったのだろう。老人に助けを求めた。
「……じ、じいさん!お願いだ!やめてくれ!」
 老人は意にも関しないようにキューを構える。手球と“心臓”のボールの間には他のボールがあり、このまま打てば手前のボールに当たりファールになってしまう。
「……や、やめてくれ……!」
 老人の見事なショットは手球を宙に浮かせた。男性の叫び声が部屋一面に広がる。
「やめてくれぇええええ!!!!!!!」
 手球は“心臓”のボールに当たり、ポケットへ転がっていく。しかし、ボールは周りのクッションに当たってから“脳”の青いボールに当たり、止まった。
「…………はぁ……」
 男は安堵し、その場にへたり込んだ。しばらくすると男は立ち上がり台上にある自分の青いボールを確認した。
「あと、“脳”と“心臓”の二つのボール……だけ……?」
 次は男の番だ。男はキューを握りしめてなにかを考えている。どうやら次に狙うべきボールを見定めているらしい。
「(俺の残っているボールは二つだけ。対して、じいさんの残っているボールは五つ。それに、おそらく次を外せばどっちも落とされて……負ける。なら……)」
 男は位置決めが終わったようでキューを構える。狙うボールは“心臓”の赤のボールだ。
「(しょうがない……しょうがないんだ……。結局人間なんて自分が一番なんだ)」
 どうやらさっきの違和感から、男は“心臓”のボールを落とすと本当に心臓が止まると踏んでそのボールを落とす気らしい。
「(イメージするのが大切だ。ここから“心臓”のボールを狙うならクッションに二回当てる方法しかない……。落ちつけ……。落ち着いてやればやってのけないことはない……)」
 男は集中してティップを当てるべき場所を見つめる。意を決してショットを放つ。ボールは男がイメージした通りの軌道を描き、転がっていく。手球は“心臓”のボールに当たり、ポケットへ転がってく。しかし、ボールは少しズレてクッションに阻まれてしまう。無情にもビリヤード台上に“心臓”の赤いボールは残っている。少し沈黙が続いた後、男の叫び声が響く。
「……う、うわぁああああ!!!」
 最後のチャンスを逃してしまったと男は思ったのか老人に必死に頼んだ。
「お願いだ! 俺はまだ三十年しか生きてないんだ! まだ、生きてたいんだよ! 頼むよ、じいさん!」
 さっきの取り乱した姿を見た老人は頭を掻きながら
「別に“心臓”のボールが落ちたからと言って、死ぬとは言われてないんじゃがのぉ……」
と言っている。確かにそうだ。ゲーム開始前に「“心臓”のボールはあなた方の心拍数、血圧等と連動しております。ちなみに、心臓を落としたと言って死ぬということはございません」と言っていた。しかし、男はボールを落とされた時に起きた違和感がまだ忘れられないようだ。
「(本当にこいつらの言っていることは本当なのか?嘘って場合もある……嘘じゃないという確証はない)」
 男はバーテンダーがいる方向に足を進め、再度同じ質問をぶつける。
「お願いだ! 教えてくれ! このゲームに負けたらどうなるんだ! 死ぬのか!」
 バーテンダーから返ってきた言葉は以前と同じものだった。
「申し訳ございません。私からはただ命を懸けてとしか…………」
「クソッ……!」
 男はこの状況に対して文句を叫んだ。
「明らかにこの対戦は不平等だろ! 普通に考えれば俺の方が確実に負ける!」
「いいえ、この部屋に来た時点でお二方は平等なのです」
「そんなことどうして言え―――」
 嫌な予感を感じたのか男は後ろを振り向いた。その目線の先には老人がキューを構えている姿があった。
「……お、おい…………な、なにやってんだよじいさん……」
 老人は既に打つ気でいる。更に球の並びを見て男は目を見開いた。自分のボールが二つ隣り合っていてその間に真っ直ぐ打てる場所に手球がある。
「(なにやってるんだ俺は……。これなら確実に落とされるじゃないか……。俺は死ぬのか……?)」
 男の脳内に走馬灯が流れた。彼女と出会った時のこと、他の女を連れ込んで見つかってしまったところ、彼女に押し倒されているところ……。
「(どうせ死ぬなら……死ぬ前に……!)」
 老人はもうショットを打つ態勢に入っている。ショットを打った瞬間。男は老人に向かって駆け出した。
「うぉおおおお!!!!」
 途中で掛けられていたキューを手に取って、そのキューで老人に襲い掛かる。老人は見かけによらない動きでそのキューを自分のキューで受け止めた。男は力任せに振り下ろしたり、デタラメに突きを繰り出したが、どれも老人に軽くいなされて老人に圧倒されてしまう。老人はとどめにキューを男の口に入れて男を振り回す。男はその勢いで床に倒れてしまった。
 一方ボールはクッションに阻まれてどちらも落ちていなかった。
 それを見た老人は男と同じく走馬灯を見ていた。戦時中の生活、学生時代に不良だったこと、学生時代にビリヤード大会で優勝したこと。老人が思い耽っていたら男が老人に体当たりをした。その勢いのまま後ろにあった水槽にぶつかってしまう。
 ぶつかった衝撃で老人の入れ歯は宙を舞い、水槽は割れて周辺に水が流れ出した。それを見た女性は
「うわ……」
と呟いた。掃除するのがこの女性の仕事なのか、男の行動に引いているのかわからないがとても嫌そうな顔をしている。
 男はすぐに起き上がって老人の安否を確認した。
「お、おい! じいさん! ……じいさん!」
 老人からの返事はない。男は酷い罪悪感に苛まれしばらく沈黙していた。その沈黙を破ったのはバーテンダーだった。
「次はあなたの番です。続けてください」
 今までのような感情が篭ってない言葉だった。
「続けられるわけねぇだろ! 殺したんだぞ! 俺が! このじいさんを殺したんだぞ! こんなゲームしてる場合じゃねぇだろ!」
 自分を責めてくれと言わんばかりに男は目の前の人間に叫んでいる。しかし、バーテンダーは事務的な口調で続ける。
「私は“暴力はルール違反”とは言っていません。さあ、ゲームはまだ終わっていません。打ってください。でなければ、外に出れませんよ?」
「……くっ」
 男は老人から離れ、ビリヤード台へ向かう。このゲームを終わらせるために。
 そこからは一度も失敗せずに着実に一つずつ赤色のボールをポケットに沈めていく。

 あとは“心臓”のボールだけとなった。男はキューを構え、ボールを見据える。その時の男の口は笑っていた。それは勝利から来るものなのか、老人を殺してしまったことから来るものなのかはわからないが、狂気的な物を感じる。
 その最後のショットで残り一つの“心臓”のボールを落とした。これで全ての赤いボールを落としたことになる。ボールが落ちた瞬間、後ろからはバーテンダーと女性の拍手が聞こえた。
「おめでとうございます。あなたの勝ちです。では、お二人にはこの部屋から出ていただくことになります」
「(二人!?)」
 男はその言葉を聞いてとっさに後ろを振り向く。そこには死んだはずの老人が立っている。どうやらただ気を失っていただけだったらしい。老人は男に向かって歩いていき口を開いた。
「どうも、ありがとう。お前さんに頭をぶつけられたおかげで思い出したわい。わしはずっと寝たきりじゃった……」
 老人は回想を始める。回想内で今までの回想の縁側には妻である女性が座っていた。そこに繋がっている和室には仏壇があり、老人の遺影が飾ってある。
「……え?寝たきり……?」
 バーテンダーは男が混乱していることに関わらず口を開いた。
「実はこのゲームはあなた方を判断するためのゲームなのです。ゲームが終了するまで黙っていて申し訳ございません……」
 そう言って二人に対して頭を下げて謝罪した。少し罪悪感を感じているのだろうか、申し訳無さそうな顔を浮かべている。隣にいる女性もそれに習い頭を下げた。
「……は、判断?なにを判断したって言うんだ……?」
 男は何か嫌な予感がしたらしく汗をかいている。
「それは――」
 聞きたくない。その先を聞いてしまってはいけないような気がする。そう感じたのか一歩後ずさる。
「――あなた方が天国に行くべき人間か地獄に行くべき人間かをです」
「……っ!」
 突然男の脳内に回想が流れ始める。そこには彼女に押し倒される前に、包丁で腹を刺されている男の姿があった。
 男は我に返ってスーツを脱いでシャツを確認する。そこには回想の中であったように包丁で刺され、血が出ていた跡があった。
「(そうか、俺は死んでたのか……あのボールが落とされた時の違和感は"既に動いてない器官"を無理やり意識させられてしまって、生きていた時の"動いている器官"との感覚の差が違和感になっていたのか)」
 “心臓”のボールが落ちても死なないというのは本当だったようだ。どうせ元々死んでいるのだから。
 男は何かに気付いたようで表情を変え、バーテンダーに殴りかかっていく。しかし、目前で操り人形を操っていたものと同じ糸で動きを封じられる。男は構わず口を開く。
「じゃあ、今から天国か地獄に俺らは分けられるってことか? どっちがどっちなんだ!」
「それにはお答えすることは出来ません。このゲームは同時刻に死んだ方がここに来て判断にかけられる決まりになっています。判断基準は私らにもわかりません」
「不平等じゃねぇか! だってそうだろ! 普通にやってりゃ俺は確実にじいさんに負けてた!」
 バーテンダーは相も変わらない表情で返答した。
「はい、そうです。ちなみにゲームがこのデス・ビリヤードになることは元々決まっていました」
「やっぱり不平等じゃねぇか!」
 男は足掻いているが、糸の強度は相当強いらしくビクともしない。
「……しかし、あなたは勝利しました。元々負ける運命だったのをあなたが変えたのです」
「…………でも、俺はじいさんを殺しかけたんだぞ! このゲームが判断するものと知ってたらあんなことしなかった!」
「手段はどうあれあなたは勝利しました。ゲームは終わったのです。では、この部屋から出てそれぞれエレベーターに乗っていただきます。あとはエレベーターに乗っていただければ自然と結果がわかるようになっています」
 そう言った瞬間に男を捉えていた糸は男をエレベーターに乗せようと移動させる。
「……い、嫌だ!離してくれ!地獄は嫌だぁあああ!!!」
 男は自分が地獄に行き老人が天国に行くと思っている。勝利したもののあのような手段を使ったのならば判断基準にひっかかると思ったのだろう。男の意志には反し、身体は糸に引きずられてエレベーターとの距離を縮めていく。
「嘘だ! そんなの嘘だ! ここに連れて来られた時点で平等だなんて! そんなの嘘だ! あんたは最後まで嘘をつくのか!」
 男は必死に足で踏みとどまった。今まで溜っていたものを吐露するかのように男は叫びだした。
「俺は死を受け入れた! 受け入れた人間にあんたは嘘をつくのか! 馬鹿にするのもいい加減にしろ! 生きて産まれる国、時代、親、場所そんな多くの条件で人間は平等じゃない。そんなのは言われなくてもわかってる! それでも生きてんだ! それでも必死に俺たち人間は社会と人と繋がって生きてきたんだよ! それをここに来た時点で平等だなんて誰がどうして言える! ……誰が……どうして……」
 そう言い終わった後、バーテンダーが男の前まで歩いてきて手を広げた。その瞬間、男に付いていた糸は切れて男の身体はバーテンダーの腕の中に倒れた。バーテンダーは男をそのまま抱きしめて言った。
「……あなたの言う通りです。私は生きたことがないですが、あなたの言いたいことはすごくわかります。本当に―――」
 バーテンダーは少し優しい顔になり、言葉を続けた。
「お疲れ様です」
 その言葉は今まで生きてきた男に向けての労いの言葉だった。男はその言葉を聞き、涙を流し始めた。その言葉で自分が既に死んだことを改めて実感したのだろう。
「…………生きたい。まだ、生きてぇよ……」
 そう言って男はその場で座り込み泣いてしまった。
「ちょっといいかのぉ……」
 老人がそう言ってバーテンダーに近づいていき、何かを言っている。しばらくすると話は終わったようでバーテンダーは了承した。
「わかりました」
 その後、二人はここに来た時に乗ってきたエレベーターに乗せられた。その二つのエレベーターの上にはおかめと般若の面がかけてある。おかめの面が上にかけてあるエレベーターには放心状態の男、般若の方には老人が乗っている。
「では、行ってらっしゃいませ」
 そう言い、バーテンダーは頭を下げる。同時にドアが閉まり始める。ドアが完全に閉まる寸前に隙間から老人の凶悪な笑顔が見えた。その後、エレベーターはそれぞれの搭乗客を送るために動きだした―――

 二人の客が去っていた部屋には女性とバーテンダーのみが残った。しばらくすると、女性が今までの接客用の丁寧な口調ではなく自然体の言葉で呟いた。
「……そういえば、最後のあの言葉良かったわね」
「そうですね」
 最後の言葉とは男が吐露した言葉のことを指しているのだろう。平等なんてない。必死に生きている人間を馬鹿にするんじゃない。そう言っていた。
「結局、あのじいさんはあんたになんて言ったのよ?」
 バーテンダーはさっきの二人が使っていたグラスを洗いながら言った。
「それは……秘密です」
「なによケチ……じゃあ、どっちがどっちに行ったのかも教えてくんないわけ?」
「はい。それも秘密です」
「ちぇっ……」
 女性は少し残念そうにしている。バーテンダーはそんなことは気にせず女性に対して命令する。
「もうそろそろ次のお客様が来ます。準備をしてください」
「えー…………もう? わかったわよ……」
 そう言って女性はエレベーターの方へ歩いていく。
 しばらくするとエレベーターの到着音が少し遠くに聞こえる。どうやら客が来たようだ。バーテンダーは客が来ると歓迎の言葉を告げた。
「いらっしゃいませ。クイーン・デキムへようこそ」



END


【登場人物紹介】
バーテンダー役:前野 智昭さん
男役:中村 悠一さん
老人役:筈見 純さん
女性役:瀬戸 麻沙美さん



見直しも兼ねて推敲してたわけですが、ビリヤード終わった辺りで
「あ、これ……2013年だし、ネット探せばあるんじゃ……」
と軽く検索をかけたら光の速さでヒットしました。


流石Google先生です! ここまでの労力を無に返すなんて!

まぁ、わりと楽しかったのでよしとしましょう。
後半の男のセリフのとこは動画見ながら直しました。
動画見て直したのはそこだけなので他の部分は違う所がちらほらあると思います。

「デス・パレード」の2話まで見てから改めて見るとやっぱり爺さんは地獄(虚無)に行ったんだなぁと。でも、あの爺さんは最後なんて言ったんだろうか……。未だに謎です。まぁ、そのわからない所を残すとこに惹かれたんですけどね。



さて、そろそろ今日も終わる頃なので終わりたいと思います。
この記事、と言いますか小説または動画を見て興味を持ったらぜひ今季の「デス・パレード」を!

では、ここまで閲覧ありがとうございました。



【次回予告】
日曜日のゲオでの出来事
(テスト期間中なので内容は相当薄くなるとだけ予告しておきます)