ながらくのご無沙汰でした。これと言ってブログに書くほどのネタはないのは無事の証拠です(笑)。

さて、今回の上海生活も終盤戦に突入し、残り2ヶ月となりました。任期は10/31までですが、後任がいて引き継ぐような仕事でもないですし、前回の例から言ってもそれよりも数日早めに日本に帰国することになると想像しています。

そんな中、帰任にまつわる一切合切を取り仕切る業者さんとの電話での打ち合わせが早くも昨日行われました。他の企業さんではどうやっているか分かりませんが、海外赴任のコーディネイトを専門にやる業者さんというのが存在していて、弊社ではその業者さんに丸投げしています。その業者さんが、真ん中に立って、例えば労働許可関連であればビザの業者に、引越であればForwarder、アパートのチェックアウトであれば不動産業者さん、税金であれば・・・てな具合で各専門業者をトリガする仕組みになっています。

その業者さんというのはシンガポールにあります。前回の帰任、今回の着任、そして今回の帰任と同じ業者さんが担当しています。なので説明も10分ほどで淡々と終わらせてもらい、何か分からないことがあれば改めて連絡するということで早々に切り上げました。この業者さん、我々日本人からすると(いやうちのド○ツ人などもさんざん文句言っている)、サービスの質と効率の面ではあまり満足できる感じとは言いがたいですが、これもある意味グローバル化の流れなんでしょうね。

ところで、この手の業者さん、それ以外にも企業を相手とした業務の外注を受ける会社のアジアの拠点はシンガポールにある事が多いような気がします。外注にしていなくても、人事だとか経理業務の一部をシェアードサービスとして国境を越えて集約させてシンガポールに置くなんてケースも多国籍企業では少なくないと思います。+65で始まる電話番号をこの数年で何度見たことか。

グローバル企業のアジア拠点がシンガポールにある事が多かったり、シングリッシュ英語が通じるなどの利点があるからなんでしょうけど、人件費の面ではシンガポールは決して安いとは言えないような気がしないでもありません。ヨーロッパだと(てか弊社の場合だけかもしれませんが)、この手の拠点は旧東欧諸国にあって、コストメリットが享受できそうな感じなのとは少し状況が異なるような気がします。

ただ、この動きというのは結構面白いと思うんですよね。人事とか経理のバックオフィス系の業務って、どの会社さんでも必要なモノで、ある意味食いっぱぐれが少ない職種だと思っていたのですが、今後は海を越えた相手と競争しなくてはならない訳です。ただ、逆に言うとそういう人事やら経理のバックグラウンドを持った人が、(ある程度英語を使えるのが前提ですが、)海外のシェアードサービス拠点に乗り込んでいって、母国である日本以外の国の業務にも対応するという、これまでは少し考えにくかったキャリアパスも開けるわけです。

「お盆も過ぎたぜぇ」(スギちゃん風)とタイトルに書いのに、なぜかシェアードサービスの話になってしまいましたが、少し涼しくなってきた上海(それでも最高気温34度)での生活もあと2ヶ月。ラストスパートするしかありません。