自然療法 | ハリーの養生訓

ハリーの養生訓

僕が見つけた養生

ドイツ国内に370カ所を上回る自然療法を行うクアオルト(滞在型療養地)の本を読んでいて思い出したことがありました。

数週間悩まされていた全身のじんましんが、全快した劇的な体験です。

もう数年前ですが原因不明のじんましんに悩まされていました。

その時、たまたま山奥で沢登りをすることになりました。

真夏でしたが、清冽な川の水は冷たく、縮みあがるほどでしたが、景観を楽しみながら2時間くらい歩いたと思います。

その日を境に全身から症状が消えていました。

後日、まったく別の機会に、リウマチ様の全身の痛みに悩まされているご婦人の話を伺うことがありました。

彼女は、激烈な症状によって満身創痍の時に、精神的な救いを求め洗礼を受けることになったそうです。

そのとき、浸水つまり全身を水に浸す儀式を行ったそうなのですが、真冬で心臓が止まるんじゃないかと思うほど、それは冷たかったそうなのです。

それを境に、症状が消失したということでした。

彼女に言わせれば、奇跡の神秘体験であって、より熱烈に信仰するに至ったようです。

のちに、ヨーロッパではクナイプが、日本では西勝造が、温冷浴を推奨していることを知って、長年の疑問が氷解しました。

両者ともに実体験をもとに編み出した健康法であり、極めて素朴なものですが、そこには細分化を極めた現代医学が見落とした大切なものがあるように思います。

時代は進んでも、人間の身体は今も昔も変わりません。

まるごと全身に訴えかける原始的な健康法が、微に入り細を穿つ先進医療を凌ぐかもしれない。

生命力を喚起する有形無形の影響力が大自然にある。

原点に還ろう。