気に病むな、治る! | ハリーの養生訓

ハリーの養生訓

僕が見つけた養生

身体が冷えるという人がいます。

たしかに触れてみると、かなり手足が冷たくなっています。

相当に冷えが辛いので、本人も様々な取り組みをしています。

思いつく限りの対策はとっているようでした。

なのに、なぜ冷えるのか?

原因は肉体にはないということ。

肉体に対するアプローチは十分すぎるほどにしているのです。

それでも芳しくないということは、肉体に原因がないと考えるのが自然でしょう。

効果が表れないと焦り、躍起になって努力を重ねます。

しかし、その努力感が、かえって心身を力ませ、こわばらせ、ますますめぐりを悪くしているように見えるのです。

人間には「ゆるみ」と「あそび」が、やっぱり必要なようです。

大病したり、日々つらい宿痾に悩まされている人ほど、頑張ってしまうのも無理ありません。

そのつらさをなんとかしたい。

その思いは痛いほど理解できます。

健康産業が喧伝する、「病気は悪」「治して当然」の風潮の中で、自らに鞭打たざるを得ないのもよくわかります。

だからこそ、あえて「治さなくていいよ」と言ってあげたいのです。

僕自身大病をして、一番辛い時、ひいたおみくじに書いてあった言葉にハッとさせられました。

「気に病むな、治る」

「治す」のではなく「治る」のです。

だからジタバタせず、「ゆるみ」ときに「あそび」ながら、その時を心穏やかに待っていよう。