セルフケアの時代 | ハリーの養生訓

ハリーの養生訓

僕が見つけた養生

「医学は進歩している」と言われながら、一向に病気が減らず、特に生活習慣病にいたっては増加の一途をたどっているということは、専門的な医療技術が病気を治すのではないという何よりの証左ではないでしょうか。


「自分の身は自分で守る」


医学の進歩する時代だからこそ、「セルフケアの時代」だと考えます。

医師は病気についての専門的な知識を有していますが、病人ひとりひとりについて、どれだけ関心を持って心を寄せてくれるでしょうか。

患部を一瞥するだけで処方箋を出す、3分診療の実態は、「人はなぜ治癒するのか」という視点がまったく欠落しているように思います。

これでは病気はもとより、病人の心を癒すことなど期待するべくもありません。


病気は突然になるというものではありません。


それまで長い間蓄積した生活上の悪習慣や悪癖が限界を超え、あふれ出した状態と例えることができるでしょう。

生活習慣の改善なくして再発なき治癒はありえないということです。

薬物や外科手術で一見症状が見えなくなっても、その土壌に病気の種(原因)が残されているならば、また芽を出します(再発)

もっとも先進的な医療や対症療法を全否定するのではありません。

症状の消失と完全な治癒とを弁別し、自然治癒力の土台となる生活を見直すことを怠らないことが重要です。


生活を営んでいるのは他の誰でもない自分です。責任の主体は自分です。

身も心も他者に丸投げせず、自律して生きていけるように、高原館では様々なセルフケアを提案しています。


<セルフケアの王道はふれあい>


人間は一人では生きていけません。

支えあい、助け合いながら生きています。

心身の健康を保つ上でも、孤立を避け、愛情を与え与えられる良好な人間関係を築くことが何より大切になるでしょう。


お互いにマッサージし合うのもよい方法です。

たとえ高度な技術がなくても、さする、なでるなど原初的なタッチングから始めればいいでしょう。


<一人で行う方法>


前述したとおり、他者とのふれあいの中で、共感や理解を得られることが重要なので、一人で行う方法はそれを補完する方法であって、これだけで完結するものではないでしょう。


しかしながら、自らの身体に目を向け、ねぎらいいたわることは、自己愛の発露として、自然治癒力発動の引き金となります。

単なる刺激療法としてではなく、内観、瞑想的に行うことで心身の深いリラクゼーションを得られるでしょう。