【 生か死か・5 】強い雨のせいでわからなかったが、男は泣いていた。ローランドは心配した。増水し濁流と化した大川に身投げをしたら、まず助からないだろう。男は川を見つめている。思いつめているように見える。「死ぬ気か?」「・・・・・・。」男は無言だったが、空気がそれを物語(ものがた)っていた。「他殺ならまだしも、自殺はそう 簡単(かんたん)にはいかないぞ?」「・・・・・・。」男はやはり黙(だま)ったままだ・・・。~ 続く ~