「で、、、なんの用でっか?」
と怪訝そうに店主。
何かを探るような顔つきだ。
「実はこのかいわいで頻発している、かつあげの一件でお聞きした
い事が。」
すると冠城が続けて――
「月に1万件をゆうに超える大事件。
何かご存知ありませんか?」
ピクク!
店主のほおが動いた。
しかし――
「さぁ。
知りまへんなぁ。」
「そうですか。」
そう答えた杉下であったが、まだあきらめてはいなかった。
「ところでマスター。」
「なんでっか?」
杉下の次の言葉は唐突だった。
「忍者と言えば?」
「甲賀だッ!!
――!!?」
店主はハッとした!
思わず言ってしまったのだ。
「ふふ。
言ってしまいましたねぇ。
甲賀忍者のプライドでしょうか?」
杉下の鎌かけは見事に成功した。
「くッ!!」
店主の焦燥が杉下には手に取るようにわかった。
~ 続く ~
※怪訝(けげん)・・・わけがわからなくて変だと思うさま。不思議
そうにするさま。
※焦燥(しょうそう)・・・あせる事。
意味はスーパー大辞林3.0より引用。

