カラカラ

たまには実例を交えた焼き物のお話でも。
これお世話になっている陶芸家さん作のカラカラ、
焼締めの作品ですね。
よく「素焼き」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、これは間違いです。
素焼きとは、本焼きの前段階に低温で軽く締めたもの。
低温といっても750度はありますけど(笑)
焼き締めるには+500度くらいは必要です。
このカラカラには、不思議な光沢や土色の変化がありますね。
これは薪で焼いた作品ならではもので、
中でも特殊な窯で焚いた場合にできるものです。
窯にも色々ありますが、薪窯は別格です。
電気窯、ガス窯、灯油窯などがありますが、
それぞれ器の味が全く異なります。

窯焚きでは数日間焚き続けることになりますので、薪を大量に消費します。
よく松が使われますが、これは美しい緑など独特の風合いを出してくれる上に、
脂がのって燃えやすく、とても安定した炎を出します。
要するに扱いやすい。
沖縄では、松(琉球松)などの高級品は手に入りにくいです。
そのため、手に入りやすい木で一部代替します。
写真は、ガジュマルなど通常の陶芸家は使わない廃材です。
これで半分ないくらい。
この木の割合によっても作品の風合いが異なってきます。

窯焚き始めの頃は、急激な温度変化で器が割れないよう
窯を暖めるように、じっくりと温度を上げていきます。

温度が上がると炎と煙も上がります。
そのため、近隣の住民に迷惑がかからない様に山里で仕事をします。
公害問題やエネルギー効率からみても迷惑で非効率的に思われ勝ちですが、
私はこういう目に見える形でのエネルギー消費は見直されるべきだと考えています。
効率的で人畜無害のように言われているエネルギー生産行為は、
どこか私たちの見知らぬところに被害を与えており、
私たちの無自覚な悪意となってしまっているのですから。

いよいよ窯焚きのクライマックスとなると、
さらに高温に上げて安定させるための横穴からもファイヤーします。
むっちゃめっちゃめっさ暑い!
近寄るだけで体力を消耗します。

こうして仕上げた窯を一週間程ゆっくり冷ましたその後、
作品とご対面するのです。
それで、その器で月でも眺めながら一杯やる。
これが楽しみなワケデス。
きゅーっとなった彼らの写真

写真撮ったヤツ(怒)

飛んでるだけで笑える彼

NoMusicNoLifeなブタ

エレガントすぎるブタ

キツツキの巣跡に居たらしいです。
マツテンは毛皮を求めるハンターによって絶滅の危機にあります。

ウルグアイでへその緒がついたままの赤ちゃんイルカが
Richard Tesorenさんらによって救出されたとのこと。
微笑ましいですね。
…しかし亡くなってしまいました。
そろそろモダンアニマルに題名変更すべきかも…
もうちょっとハードがお好みの方はこちらへ。





