Brand New Day

新しい朝、わくわくした気持ちで始めよう。


テーマ:
suica


東京大学で開催された
『DESIGN INNOVATION FORUM 2007』
工業デザイナーの山中俊治さん
「科学者として、芸術家として」というタイトルの講演をしました。

山中さんは、小さいころ絵を描くことが好きでした。
ところが、絵を実現させるには、
設計や生産技術が必要であることに気づきます。
大学では機械工学を専攻して、
物理学やものづくりの面白さを経験します。

そして、工業デザインという仕事が、
絵を描くこととものづくりの中間、
アートとサイエンスの接点を見いだすこと
だと気付きます。

日産自動車でエクステリアデザインの仕事をした後、
フリーとなり、Leading Edge Designを設立します。

この講演では、かつて行った仕事の事例として
Suicaのタッチパネルのデザインの話をしてくれました。

改札を通るとき私たちは当たり前のように
Suicaをタッチパネルにタッチしますが、
ちょっと前まで非接触式のカードなんてなかったのです。
改札の通り方を教えてもらうなんてこともなく
自然にパネルにタッチしているって、
よく考えると不思議です。

ここにデザインの力が秘められているんです。


以前、felicaの開発の話をブログに書きました。
パネルにかざして、カードの情報を読み取りリライトする速度は
ソニーのシステムが世界最速ですが、
それでも0.2秒かかります。

通常、切符や接触式の定期券を使うと
改札を通るのに要する時間はわずか0.1秒。

0.2秒使うには、カードでパネルをタッチしてもらう必要がありました。
しかも教えてもらわなくてもタッチするようになる仕組みに
しなくてはなりません。

数種類プロトタイプを作製して、
田町駅の改札に設置して実験をしました。
モニターの人には、
「カードを突っ込まなくてもいい改札機です、何とか通ってみてください」
とだけ説明して通ってもらいました。

パネルの部分をへこませる、
斜めに溝をつける、
横に傾斜をつけるなど試して、
今のように手前に13°傾けるのが一番成績がいいことがわかりました。

さらに、光のリングをつけ、
「ふれてください」という表示をするといった仕様に決まったのです。

プロトタイプのデッサンをするのはアーティスト、
実験するのはサイエンティストの作業ですね。

このようにしてできたタッチパネル、
特に意識することなく毎日通過していきます。
これこそ、デザイン的によくできているということでしょう。

山中さんは、ものづくりをするとき
使い勝手がいいだけでなく、ぞくぞく感のあるもの
作ろうとしています。

そんな想いが表現された作品が
OXOキッチンウエアの大根おろし
人が大根おろしをどのように使うかを仔細に観察して、
今までの大根おろしとは全く異なるすごいデザイン。
グッドデザイン賞金賞を受賞しています。


サイエンス側に重きのあるものづくりが多いと思いますが、
山中さんの作品のようにアートとほどよく調和したモノこそ
優しく、私たちの生活を楽しくしてくれますね。

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