【撮影日:2018年 9月16日/その1】

 

この日は養老鉄道の桑名~大垣間の全線全駅を撮影してきました。それでは当日の収穫を。。。
 
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大垣駅
養老鉄道の大垣駅は1913年7月31日に(旧)養老鉄道が養老~池野駅間開業時に国鉄の大垣駅に接続させる形で開設したものです。現在の駅舎は1985年に頃に改築されたものを使用しています。
駅員は終日配置されており出札窓口では硬券入場券及び硬券乗車券(養老又は揖斐までの2種類)、各種企画乗車券、グッズ類を発売しています。
 
養老鉄道線は桑名駅と揖斐駅57.5kmを結ぶ鉄道路線で初代の養老鉄道(現在の養老鉄道とは別の企業)が1913年7月31日から1919年4月27日にかけて桑名~揖斐駅間を全線開通させました。その後は揖斐川電気への合併や分離、伊勢電気鉄道への合併や分離、参宮急行電鉄への合併、関西急行電鉄への合併等を繰り返して1944年6月1日に近畿日本鉄道に社名が変更されました。
 以後も近畿日本鉄道の養老線として運行が続けられましたが慢性的な赤字が続いたために2007年9月30日をもって近鉄養老線としての営業を終了、同年10月1日に近畿日本鉄道が100%を出資して設立した二代目となる養老鉄道(営業及び運行を行う第二種鉄道事業者は養老鉄道、施設の管理及び保有を行う第三種鉄道事業者は近畿日本鉄道)に移管されました。更に2018年1月1日には第三種鉄道事業者を一般社団法人養老線管理機構に変更して新たな事業形態で運行が続けられています。
 
大垣駅の硬券入場券
No,7352
 
大垣から揖斐ゆき硬券乗車券
No,1303(運賃変更印あり)
 
大垣から養老ゆき硬券乗車券
No,1101(運賃変更印あり)
 
1日フリーきっぷ(入鋏済み)
No,002896、出札窓口で1日フリーきっぷを購入して撮影開始
 
大垣駅構内
ホームは頭端式1面2線構造で1号線が大垣方面、2号線が揖斐方面となっています。改札口にはJR線連絡改札口(IC乗車券又は磁気乗車券のみ使用可)も設置されています。
 
大垣駅に停車中の桑名ゆき電車(第750列車)
大垣車庫所属の604F(D04)で大垣方からモ604号車+ク504号車の2両編成(600系化改造1992年・近鉄)になっています。この編成は近鉄名古屋線で使用されていた1600系電車と1800系電車を転用しており元番号はモ1659号車+ク1952号車となっています。
604Fは2013年12月に1600系電車の復刻塗装(センロク)に変更、2014年1月1日から営業運転を開始しました。
 
大垣駅に停車中の桑名ゆき電車(第752列車)
大垣車庫所属の624F(D24)で大垣方からク524号車+サ564号車+モ624号車の3両編成(620系化改造1992年・近鉄)になっています。同編成は南大阪線で使用されていた6000系電車を転用しており元番号はク6114号車+モ6018号車+モ6117号車となっています。
 
次は西大垣駅へ
 
■大垣駅
07:45発
 普通752桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
07:48着
■西大垣駅
 
西大垣駅
西大垣駅は1913年7月31日に(旧)養老鉄道が養老~池野駅間開業時に開設したものです。同駅は養老線の拠点駅となっており運転区と車庫が併設されています。
 駅員は終日配置されており出札窓口では硬券入場券と硬券乗車券(大垣又は養老までの2種)、各種企画乗車券、回数乗車券、定期乗車券等を発売しています。
 
西大垣駅の硬券入場券
No,1928
 
西大垣から大垣ゆき硬券乗車券
No,0964
 
西大垣から養老ゆき硬券乗車券
No,0184、大垣ゆきはA型硬券ですが最近になってB型硬券の養老ゆきも設備されました。
 
西大垣駅構内
ホームは相対式2面2線でホーム間に中線が1本設置、ホーム間は構内踏切で接続されています(列車行き違いがない場合は両方向とも駅舎側を使用、列車行き違いがある場合は反対側のホームも使用されます)
1960年代頃まではイビデン大垣工場への貨物引き込み線も設置されていましたが2000年頃までにすべて撤去されたようです。
駅の西側には富吉検車区(近鉄)大垣車庫が併設されており日常の検査や整備、消耗品等交換が行われています(要部検査と全般検査は桑名にある東方台車振替所で名古屋線用の標準軌仮台車に履き替え、電動貨車に正台車を積み込んで近鉄の塩浜検修車庫へ牽引されていきます)
ちなみに車庫に停車中の編成は10月13日の貸切運用をもって引退する625F(D25)です。本来であれば養老線を保有していた近畿日本鉄道から中古車を購入して置き換えるのが順当ですが当面は廃車車両が出ないという事で東急電鉄から購入した7700系電車に置き換えられる事が決まりました。この形式は現在保有している近鉄の車両より古いですが塗装不要で錆びない車体と少し古いVVVFインバーター制御に更新されている事から候補に挙がったようです。
 
大垣駅構内に留置中の電車
大垣車庫所属の613F(D13)で大垣方からモ613号車+ク513号車の2両編成(610系化改造1993年・近鉄)になっています。同編成は名古屋線で使用されていた1800系電車を転用しており元番号はモ1803号車+ク1903号車となっています。
 513Fは2018年4月7日から2019年3月末までの予定で大垣市制100周年ラッピングが施されています(系統板には大垣市長のイラスト画も描かれています)
 
西大垣駅に到着する桑名ゆき電車(第850列車)
大垣車庫所属の606F(D06)で大垣方からモ606号車+ク506号車の2両編成(610系化改造1992年・近鉄)になっています。同編成は南大阪線で使用されていた6800系電車を転用しており元番号はモ6857号車+モ6858号車となっています。
606Fは2009年9月にラビットカー時代の車体塗装に復刻、現在も同塗装のまま使用されています。
 
次は友江駅へ
 
■西大垣駅
08:27発
 普通850桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
08:34着
■友江駅
 
友江駅を発車した桑名ゆき電車(第850列車)
大垣車庫所属の606F(D06)
 
※建物の一部(窓等)はモザイク処理をしています。
 
友江駅
友江駅は1913年7月31日に(旧)養老鉄道が養老~池野駅間開業時に開設したものです。現在、無人駅となっています。
 
友江駅構内
ホームは単式1面1線と島式1面2線の計2面3線構造となっています。また、駅の西側には貨物用ホームと思われる石積みも残っています。
 
友江駅に到着する大垣ゆき電車(第753列車)
大垣車庫所属の611F(D11)で大垣方からモ611号車+サ571号車+ク511号車の3両編成(610系化改造1993年又は2001年・近鉄)になっています。当初はモ611号車+ク511号車+ク531号車の3両編成を組んでいましたが、2001年にクハ531号車が運用から外れた事により編成中にサ571号車(旧番号サ6109号車)が組み込まれました。
現在の編成は名古屋線で使用されていた1800系電車と南大阪線で使用されていた旧6000系電車を転用しており元番号はモ1801号車+サ6109号車+ク1901号車となっています。
 
次は美濃青柳駅へ
 
■友江駅
08:52発
 普通753桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
08:55着
■美濃青柳駅
 
美濃青柳駅を発車した大垣ゆき電車(第753列車)
大垣車庫所属の611F(D11)。養老鉄道では桑名駅を除く播磨駅~揖斐駅間で自転車をそのまま載せる事ができるサイクルトレインを運行しています。これは、土休日の全ての列車と平日の9時頃から15時頃までの指定された列車に限り自転車を旅客運賃のみで持ち込めるものです(前から2両目のみ搭載可能)。撮影当日も自転車を伴って乗車している方も多くいました。
 
美濃青柳駅
美濃青柳(みのやなぎ)駅は1934年6月1日に伊勢電気鉄道が開業させたものです。現在は無人駅となっています。
 
美濃青柳駅構内
ホームは単式1面1線構造になっています。1960年代頃まではイビデン青柳事業所(揖斐川電気青柳工場)と神鋼造機への貨物引き込み線が設置されており貨物列車が発着していたようです。
 
美濃青柳駅に到着する桑名ゆき電車(第950列車)
大垣車庫所属の611F(D11)
 
次は烏江駅へ
 
■美濃青柳駅
09:14発
 普通950桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
09:22着
■烏江駅
 
烏江駅を発車した桑名ゆき電車(第950列車)
大垣車庫所属の611F(D11)
 
烏江駅(北口)
烏江(からすえ)駅は1915年1月1日に(旧)養老鉄道が開業させたものです。現在の駅舎は1997年10月4日に近畿日本鉄道が改築したもので烏江~大外羽駅間にある牧田川と杭瀬川の堤防嵩上げ工事に合わせて高架化されました。
 
烏江駅(南口)
高架化直前までは駅員が配置されていましたが新駅舎完成と共に無人化されています。
 
烏江駅構内
ホームは単式1面1線構造になっています。
 
南口付近で保存されている牧田川鉄橋の一部
このトラス橋梁は養老線の養老~池野駅間開業時に牧田川の最右岸に設置されていたダブルワーレントラス橋錬鋼混合桁51.98mの一部です。このトラス橋梁は1913年に国鉄が払いされたものを(旧)養老鉄道が譲り受けて牧田川に架けたもので1888年にイギリスのパテントシャフト・アンド・アクスレトリー社が製造した旨の銘板が取り付けられています。
1888年の鉄道創始時代の貴重な技術遺産として一部が保存されています。
 
烏江駅に到着する大垣ゆき電車(第853列車)
大垣車庫所属の604F(D04)
 
次は大外羽駅へ
 
■烏江駅
09:39発
 普通853大垣ゆき[養老鉄道・養老線]
09:41着
■大外羽駅
 
大外羽駅を発車した大垣ゆき電車(第853列車)
大垣車庫所属の604F(D04)
 
大外羽駅
大外羽駅は1974年6月1日に近畿日本鉄道が開設したものです。ホームは単式1面1線構造になっています。開業当初は通学時間帯のみ停車する駅でしたが1986年3月27日から全列車が停車するようになりました。駅の入り口には出札窓口のような建物がありますが現在は無人駅になっています。
 
大外羽駅に到着する桑名ゆき電車(第952列車)
大垣車庫所属の601F(D01)で大垣方からモ601号車+サ551号車+ク501号車の3両編成(600系化改造1992年・近鉄)になっています。同編成は名古屋線で使用されていた1800系電車と南大阪線で使用されていた6000系電車を転用したもので元番号はモ1656号車+サ6152号車+ク1751号車となっています。
 
次は美濃高田駅へ
 
■大外羽駅
09:59発
 普通952桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
10:05着
■美濃高田駅
 
美濃高田駅を発車した桑名ゆき電車(第952列車)
大垣車庫所属の601F(D01)
 
美濃高田駅
美濃高田駅は1913年7月31日に(旧)養老鉄道が養老~池野駅間開業時に開設したものです。当初は駅員が配置されていましたが2012年1月21日に無人化されました。
 
美濃高田駅構内
ホームは相対式2面2線構造になっています。
 
美濃高田駅に到着する大垣ゆき電車(第1051列車)
大垣車庫所属の624F(D24)
 
美濃高田駅に停車中の大垣ゆき電車(第1051列車)
大垣車庫所属の624F(D24)
 
美濃高田駅を発車した大垣ゆき電車(第1051列車)
大垣車庫所属の624F(D24)
 
美濃高田駅に到着する桑名ゆき電車(第1050列車)
大垣車庫所属の604F(D04)
 
次は養老駅へ
 
■美濃高田駅
10:46発
 普通1050桑名ゆき[養老鉄道・養老線]
10:51着
■養老駅
 
養老駅を発車した桑名ゆき電車(第1050列車)
大垣車庫所属の604F(D04)
 
養老駅を発車した大垣ゆき電車(第1051列車)
大垣車庫所属の606F(D06)
 
養老駅
養老駅は1913年7月31日に(旧)養老鉄道が養老~池野間開業時に終点駅として開設したものです。終日駅員が配置されており硬券入場券、硬券乗車券(大垣までの1種類)、各種企画乗車券、普通回数券、定期券などを発売しています。
現在の駅舎は1919年5月に改築されたものを使用しています。
建築は疑洋風建築の影響を受けたデザインになっています。
 
養老駅の硬券入場券
No,4181
 
養老から大垣ゆき硬券乗車券
No,1279
 
養老駅構内
ホームは単式1面1線と島式1面2線の計2面3線構造でホーム間は構内踏切で接続されています。
 
養老駅に到着する大垣ゆき電車(第1053列車)
大垣車庫所属の611F(D11)
 
養老駅に停車中の大垣ゆき電車(第1053列車)
大垣車庫所属の611F(D11)
 
養老駅に到着する桑名ゆき電車(第1150列車)
大垣車庫所属の624F(D24)
 
次は駒野駅へ
 
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