そして9月、劇団謎のキュ-ピ-第15回公演『羊たちの午後』作 立川志らく 演出 酒井莉加
の公演が有りました。
このお話しは銀行強盗の物語。二人の男が地元の隣町の銀行に強盗に入ると、銀行のお客には自分の元妻、息子が居て、更に小学生の時の初恋の人が居て・・・と知り合いが沢山居る中で客達が銀行強盗に同情してしまい、そして・・・と言う物語。
僕の役は自分の娘が銀行員として勤めるその銀行に防犯設備を強化するために打ち合わせに来ていた設計士の役でした。
支店長が外出中の為、奥の部屋で待って居ると店内で強盗が暴れだして、と物語が始まります。そこで(その2)のラストで書いた下町ダニ-ロ-ズ『不幸の正義の味方』での経験が生きたのです!それは騒ぎを聞いて出て行くと犯人から支店長と勘違いされて銃を向けられ喉元や頭に銃を突き付けられるのですが、まず本物の銃では勿論有りません。稽古の時からそこの緊張感を出す稽古が大変で、演出家の酒井さんが何故かスタンガンを持って来てそれを目の前でバチバチさせて稽古をした時も有りました!(^_^;)
本物の銃を向けられた時の緊張感、恐怖を少しでも感じるためです。本物が有って銃口を向けられれば本当のリアクションが取れますが、警察に御用になってしまいます、だからスタンガン。バチバチされるとそれは音と稲妻の様な電流が出て思わず仰け反り怖かった!(^_^;) そして『狼たちの午後』と言うアルパチ-ノの主演の銀行強盗の映画を観てそこの銀行員達の動きを参考にしました。この舞台の『羊たちの午後』はその映画の題名をオマ-ジュした物でした。

話しを前に進めましょう!一体何が生きたか?それは緊張感!なんです!『不幸の正義の味方』の時の緊張感、台詞を間違えないようにずっと舞台袖でドキドキして待っている時の「緊張感と恐怖」を『羊たちの午後』の銃口を向けられた時の「緊張感と恐怖」の芝居にオバ-ラップさせたのです!これが上手くリアルに気持ちを維持することが出来たのです!全く違うだろ!と思う方も要るかと思いますが、上手く言い表せ無いですが、銃口を喉元や頭に突き付けられた時の恐怖と緊張感の芝居。一方は台詞を間違えないで確実にクライマックスに突入させる恐怖と緊張感・・・気持ち・心情が一緒だったのです!『不幸の正義の味方』で満員のお客様の前で失敗は出来ないと言う【本当】の怖さと緊張感を銃口のシ-ンでオバ-ラップさせたのです・・・
結果、安定して全公演出来ました(^_^;)

師匠が観に来て頂いた公演後ツイッタ-で『わりとデンゾ-さんが良かった』と言って頂きました!
これが関係有るのか分かりませんが・・・

これが前の公演の経験が生きたお話しです。
続きます。