357数秘カードで紡ぐストーリー

ある方にひいてもらった5枚のカードから物語を紡いでみました。必要な方に届きますように。




わたしは1人の時間が好き。
私は優雅に水面に映る自分の姿をみて今日もわたしの羽は白くてきれいなことにほっとする。
誰とも関わらなければわたしはきれいなわたしのままでいられる。
だけど頭の上にいつのまにかのっていたキラキラ光る王冠が重くて水面から上がれない。わたしは溺れそうになるのを必死でこらえていました。
「誰か助けて」心の中で叫んだときキラキラひかる光の粒がたくさんわたしの上に降ってきました。





ひとつの光の粒がはじけて、うさぎさんがあらわれました。次々と光の粒がはじけて他の動物さんたちもあらわれました。

「ねえねえ、君の頭のにのっている王冠きれいだね。ちょっと見せてくれない?」
そう言ってうさぎさんはわたしの頭の上にある王冠をはずしてくれました。「わあ重いねー」うさぎさんは驚きました。
わたしは頭の上の重いものがとれて身体が軽くなってとても楽になりました。うれしくて王冠をはずしてくれたうさぎさんに感謝しました。そしてうさぎさんと泥だらけになってたくさん遊んで楽しい時間をすごしました。
わたしはずっとうさぎさんと一緒に過ごすうちに羽が汚れてしまうことなんてどうでもよくなっていました。このままずっとうさぎさんとただ一緒にいたいなと思うようになりました。





うさぎさんと過ごす時間はなんだか胸の真ん中がポカポカしてとてもあたたかくなりました。
わたしはうさぎさんも同じなのかが気になりはじめました。どんなわたしならうさぎさんはわたしとずっと一緒にいてくれるのだろう。
そんな時、うさぎさんがかわいい小鳥さんと楽しそうにおしゃべりをしているところをみてしまいました。わたしの心の中がザワザワして息をするのが苦しくなりました。
わたしは苦しくてあんなに溺れそうになっていたのに、それでもまた1人で王冠をのせていた頃のわたしにもどりたいと思いました。
うさぎさんと出会う前のわたしに戻りたいと願いました。






そんなわたしの様子を見ていた明るいお猿さんが言います。「王冠ぼくがのせてあげるよ。でもその王冠さ、実は自分で載せたりはずしたりできるんだよ。できないと思うからできないだけだよ。
君がうさぎさんと仲良しでずっと一緒にいたいというのは大好きって気持ちなんだよ。そして胸がザワザワして苦しいのは嫉妬という感情なんだよ。君だけじゃなくて誰の心にもあるものなんだ。嫉妬はバランスかげんが難しいんだけど君がその美しい羽で飛び立つために必要なものかもしれないよ。」
「チチチ」どこからともなくかわいい小鳥さん達がやってきてさらに言います。
「わたし達はうさぎさんと楽しくおしゃべりはできるけどこの小さな羽ではこの森から出ることはできないの。あなたはその大きな美しい羽でわたし達もうさぎさんも知らない世界を見てくることができる。その話をうさぎさんにしてあげることができるじゃない。うらやましいわ。」






そうか。わたしはずっとうさぎさんと一緒の時間を過ごしたいと思っていたけど一緒にいる時間だけがすべてではなかったんだ。
わたしはうさぎさんが大好きで、うさぎさんが喜んでくれたらうれしいんだ。そばで見つめあう時間だけがすべてじゃないんだ。わたしのこの羽で知らない世界を見てくることがうさぎさんの喜びにつながるんだ。うさぎさんといられるならもうこのまま飛べなくてもかまわないとさえ思っていたけど、羽を広げてうさぎさんやみんなの知らない世界をみてこよう。そして戻ってきたらうさぎさんにたくさんのお話しをしよう。その時のわたしは泥だらけでもきっと今より強くて優しくて美しいわたしになっている。今よりもっとステキなわたしになって、うさぎさんやみんなの元へ帰ってくる。わたしの心は軽くなって白い羽を広げてきれいな青空へ飛び立ちました。



おしまい



紡いでいるうちにYELLという曲が浮かびました。

応援はできるけど基本みんな飛び立つ時は1人なんですよね。やはり勇気いりますね。

たとえ違う空に飛び立とうとも途絶えはしない思い今も胸に