音について、今までの私の考えは間違っていました。
ここに訂正します。

 

実は今の音を、旧機でも聞いてもらった友人に聞いてもらいました。そしたら

「旧機で聞いた時は包まれるような感じがしたけど、今のはそういう感じがしない」とのこと。

普段音楽は聴かない人ですが、うちで聴かせるといつも的確な感想をくれる人です。

果たして今までの私の感覚は正しかったのでしょうか?

 

そこで旧機の音に近い音を出せるよう、例によってmsconfigで調整してみます。

windows管理ツールからsystem configurationで呼び出せます。

旧機の性能に近く、CPUとメモリーのバランスを取るなら、2コア3GBかな?

この設定にして聞いてみます。

 

 

 

 

「CPUとメモリー強化で、情感も空間も増すと言ったな。」

「あれは嘘だ!」

 

目の前に凝縮された音の魂が直接自分自身と繋がって一つになっている感じ。楽器はぼやっと控えめなものの、やさしく艶のある音。こうして聞いてみると、最初のころの音はこんな感じだった気がします。理由も分からず心を掴んで揺さぶり離さない音です。

6コア8GBでも情感表現力は高いと思っていましたが、2コア3GBと聴き比べると音の魂が薄くかすんだ感じがします。

 

そして1年以上に渡って両方の設定で聴き比べてみました。するとこの低性能設定にも関わらず、真冬でも高い情感表現力が保たれていました。つまり季節を問わなくなったのは、CPU性能やメモリ容量の向上のせいではなかったということです。

今まで2回PCを替えた時には、冬でも音が良かったり、今まで泣いたことのない曲で泣いたりしたことで、情感が増したものと勘違いしたようです。

そうするとCPUとメモリー容量以外にも、メモリー速度やマザーボード、電源など、音に影響を与えるものがあることになりますが、比較が大変なので私にはそこまで調べられません。

 

 

さてでは各コア数で、どのくらいメモリーがあるとベストなのか聴き比べてみました。CPUは第8世代です。

 

6コア(デスクトップi5)

8GB(7.9GB使用可能)(8,7GBをテスト)

やはりこれはそのままが良いようで、メモリーを減らすと音が悪くなります。

 

4コア(デスクトップi3並み)

7GB(5.2GB使用可能)(7.5,7,6.5,6GBをテスト)

6コアと2コアの中間のまあまあの音。

 

3コア(ノートi3並み)

5GB(3.2GB使用可能)(6,5,4GBをテスト)

4コアと大差なし。

 

2コア(デスクトップセレロン並み)

3GB又は4GB(2.2GB使用可能)(4,3,2GBをテスト)

やはりこれが情感表現力は最高です。

 

configなしだと8GBの内7.9GBが使用可能でしたが、configを使うと使用可能は設定容量よりも1.8GB少ない値になります。

しかし使用可能が2.2GBまで来るとそれ以上少なくならず、設定が3GBでも4GBでも同じ使用可能容量で音も同じようです。

しかし2GB設定にすると、使用可能も2GBになります。

私のPCではこうでしたが、違うPCではまた変わるのかもしれません。

 

それじゃあもしかして1コア(ノートセレロン並み)にしたら、もっと情感表現力が上がるなんてことは?

と思って試してみましたが(2,3GBをテスト)、やっぱり音が悪いです。旧機で実験したのと同じです。PCの動きもかなり悪くて使えません。

それから旧機と同じ条件なら、ノートンを切っても良いのではと考えて試してみましたが、やはりノートンは動いている方が良い音でした。

 

CPU性能が上がると、ベストなメモリー容量も増えていくという点については、間違いなかったようです。

しかし最も情感表現力が高いのは2コア(ベンチマーク3000程度)4GBであるということになれば、情感表現力主義の私にとって、もうこれ以上高性能なPCは必要ありません。これで音質追及の旅も完全にゴール到達と言って良さそうです。

 
 

さてこれまで3台のPCを比べてみたことで、どんな要素がPCの音質にどう関係するか大分分かってきました。

 

          旧機       新機         新々機

CPU       Athlon II X4  第4世代Core i5  第8世代Core i5

コア数      4         4           6

ベンチマーク  約3000    7000弱      12000弱

メモリー     2GB       4GB        8GB

 

以前行ったメモリーやコア数をmsconfigで制限する実験を、今回も行ってみました。するとやはりCPUの性能を下げると情感が低下し、メモリーを制限すると音質が全く悪くなります。つまり上記のCPUとメモリーの組み合わせが、それぞれ丁度いいバランスになっているようです。

ここから予想されるのは、メモリー1GB当たり1500程度のベンチマークのCPUが良いということです。

メモリーが増えると、空間表現力が上がる代わりに情感表現力が下がります。またCPUの性能が上がると情感表現力が上がりますが、メモリーに対して過剰だと音質が悪くなります。このバランスが取れると、良い音が出るのだと思われます。そしてバランスが取れていれば、性能が上がるほど、情感表現力と空間表現力が共に上がっていくことになります。

 

さてこの考えが正しければ、ベンチマーク24000程度のCPUにメモリー16GBなら、さらにすばらしい音ということになります。

この要件を満たしそうなPCを価格コムで探すと、10コアのものが30万円位でありますが、このクラスではSSDが強制選択でメモリーも2枚になっており、音質悪化の懸念があります。なので現時点で普通に買える物の中では、今回の新々機は最も音が良さそうです。

何年かして今回の新々機が不調になった頃に、条件を満たすような機種が手ごろな価格で出ていれば、その時はまた検討してみます。しかし今すでに十分すぎるほど十分と感じているので、別にこれ以上高性能なものは必要ないと思っています。(まあ前もそう思っていたのですが。)

 

 

前回の購入で分かったウィルス対策ソフトが音質に影響することについては、今回McAfeeの試用版が入っていたので、これと聴き比べてみました。するとノートンとの違いは感じられなかったので、有料のウィルス対策ソフトであればどこでも大差無いと思われます。恐らく独自のファイアウォールがあることが重要ということでしょう。

 

それから今回PCにはフェライトコアを付けずに聴いてみたら良かったのですが、一通り聴いた後でフェライトコアを付けて聴き比べてみたら、付けない方が良い音でした。これは法則がまだ分からず、PCに付けるかどうかは聴き比べて判断した方が良いようです。

 

またメーカーの違いもあまり関係ないようです。ケースの大きさは、大きくて悪いことは無いようですが、良いかどうかは分かりません。

 

さて音質は性能が上がるごとに良くなるのは分かりましたが、再生中にCPU使用率を見てみると、ほとんどCPUの能力は使われていません。すると音質が向上したのは、CPUの演算能力を使うことによるのではなく、CPUに余裕があって静かにしているからだと思われます。

そうするとi7などハイパースレッディングのCPUは、音楽的にどうなのでしょう。確かにベンチマーク上の性能は上がっているものの、これは1つのコアを二重にこき使うことで性能を上げているだけなので、CPUの余裕が増えるわけではありません。

そうするとi7にしたとしても、i5より音質が向上することはないと予想されます。まあわざわざ意味がないと予想されるものにお金を注ぎ込むのは無駄なので、将来的にも私がこれを検証することはないと思います。

 

今のPCは前にも書いた通り3年足らず前に買ったもので、何も問題なく動いています。しかし家族に使わせていた旧機(不調だったのがWin10にアプデートしたら割と調子良くなっていた)が、ついにブルーバックを頻発するようになったので、最新のPCを色々見てみました。

すると第8世代i5が以前のi7並みの性能になり値段も安くなっていたので、今回新々PCを買いました。

 

買ったのはこれ。 Lenovo V530 Mini-Tower

CPU Core i5-8400

メモリー 8GB 1枚

1TB HDD

 

このメーカーはカスタマイズができて、音の良さそうな構成にできるのが良いです。今までの経験からメモリーは1枚にして、メモリー容量は前機の倍、CPUは4コアから6コアに増えています。またSSDは音を悪くしそうなのでHDDのみです。念のため前機と同じくWiFiを付けました。メーカーは台湾Acerから中国Lenovoに、ケースもスリムタワーからミニタワーと大きめになったのも大きな変更点です。性能は大きく上がっていますが、それで音が良くなるか悪くなるかは分からないので、前機と聴き比べてみて音が良い方を自分で使うことにします。前機を買ったときは最初しばらく良い音が出ませんでしたが、今回はどうでしょうか。

 

とういうことで聴き比べた結果ですが、もう最初から断然前機を上回るすばらしい音。前機でも前々機より究極的に良くなったと思っていたのに驚きです。

以前であれば1月は一年で最も音が悪い時期なのに、1日に何度も泣いてしまう情感表現力の高さ。しかも音楽は空間全体ばかりか自分自身まで包み込んでしまい、mp330さえ超えると思われる空間表現力の高さ両者を高いレベルで完全に両立してしまっています。

さらに中央のボーカルの存在感もより生々しくなり、今まで弱めだと思っていた楽器の音もはっきりと美しく表現されるようになりました。

さすがに夜になると、聴いて泣くほどの情感表現力は無くなりますが、空間表現力はやはり高く、深く満たされる感じがします。と言っても今までと同じく夜では音が濃すぎてすぐにきつく感じるようになってきます。やはり夜は、聴くほどに澄んだ音が空間へと染み渡るmp330に勝るものはありません。

 

ただミュージックビデオの再生で、何か反響が強すぎるような過剰に強調されている感じがあったり、開始数秒後の音途切れが無くなったりしていました。

しばらく原因不明でしたが、PotPlayerの2nd音声レンダラーに、ReClockを指定してしまっていたのが原因だと分かりました。動画再生時にずれた音と通常の音が二重に重なって再生されていたようです。ここは「指定しない」にしなければなりません。

 

CD/DVDドライブは、今までと違って中央でパチンと止めるもので、昔のCDシングルもそのままかけられるものです。WMPでエラー訂正ありにして取り込んで、以前のものと聴き比べてみましたが、音質は特に変わりないようです。

ついでにCD直がけとHDD再生も聴き比べてみましたが、やはりHDD再生の方が音の魂が強く感じられます。

 

他にも高速USB端子が多かったり、4K出力に対応していたり、高性能なので当然ながら普段使いでも動きがすばやいなどいいことづくめで、非常に良いものでした。

あと最初、勝手にスリープから復帰してしまう現象が時々ありました。これはデバイスマネージャーのBluetoothのプロパティーの電源の管理で、スタンバイ状態を解除できるチェックを外したら解消しました。

 

引き続き、季節を問わず、音楽と空間と自分自身が一体となったような、それでいて涙の流れるような心を揺さぶる音が聞こえています。

 

それでふとまたReClockをWASAPI有りにして聴きくらべてみました。ところが何か曲の一部でアナログレコードのパチパチ音のような音が聞こえたのです。何だろう?

もう一度同じ所を聞き返してもやっぱり聞こえます。でも同じ所をWASAPI無しや他のプレーヤーで聞いてみてもそんな音は出ないのです。

また他の曲で試してみると、一部の曲の中の一部の箇所で出るだけです。それがどういう所で鳴るのかも良く分かりませんが、鳴る所では必ず鳴ります。

 

ちょっとどういう現象なのか分かりませんが、少なくとも今Potplayer+ReClockでWASAPIを使うと謎のノイズが出ることがあって、今の所それを回避する方法はありません。しかしWASAPI無しで文句のない音が出続けているので、もうPotplayer+ReClockは端からWASAPI無しで使うものと考えれば良いようです。

 

音楽データをコピーした時の音質について聴き比べてみました。

LAN経由でのコピーについては劣化が感じられないことは以前確認しています。

それ以外のいくつかの方法で、再生するPCにコピーしてみます。

 

USBメモリー ×

外付けハードディスク(USB2.0) ×

外付けハードディスク(USB3.0) ×

 

USBを通してのコピーは全滅です。全て音の魂が死んでいます。

LAN経由での再生はだめだったものの、コピーは大丈夫だったので、USB経由も同じかと思ったらだめでした。

 

ついでに外付けハードディスクからUSB経由での再生も試してみましたが、当然だめでした。

それどころか外付けハードディスクが電源の入った状態でUSBに繋がっているだけでも音質が落ちます。ちらりとも涙が出ないのでそろそろクリーニング時かなと思ったら、ハードディスクの電源を切り忘れていたのに後で気づき、切ってもう一度聴いたら良い音に戻っていました。

そういえばSDカードの時もそうでしたね。

 

さて困りました。

外付けハードディスクはバックアップ用で普段再生には使用しないものの、もしPCがだめになった時、音楽データが劣化していて戻せないようではバックアップの意味がありません。CDを全部取り込みなおすのも面倒です。

何か良い方法はないでしょうか。

 

そこで思いついて一つ試してみました。

USBメモリー(もちろん外付けハードディスクでも可)から他のPCにまずコピーします。

そしてそこからLAN経由で再生PCにコピーします。うちの場合まず無線でルーターに飛び、そこから有線で再生PCまで来ます。

もちろんルーターに直接繋いでNASとしてPCにコピーした方が簡単ですが、うまく行かなかったのでこうしました。

結果は

USBメモリー→他PC→無線LAN→ルーター→有線LAN 〇

いくつも渡り歩いているにも関わらず音の良いコピーができました。

 

以前どこかで見た、コピーで劣化した音もLAN経由でコピーすると直るという話を思い出してやってみたものですが、その話は本当でした。

コピーや転送を繰り返してもデジタルコピーの劣化は一時的なもので、最後に(有線?)LANを通してさえやれば、乱れか何かがなぜか回復し良くなるようです。理由は全く分かりません。

また外付けハードディスクからの再生は今の所だめそうですが、良いUSBケーブルを使うとどうかは分かりません。