■ 11/12(土) 【電験3種カウントダウン】
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下期試験まで 134 日
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本日は、
公式ストックボックスをお届けします。
今回は、絶縁耐力試験
(耐電圧試験、耐圧試験とも)
について取り上げます。
その中でも特に
電験3種の法規科目で扱われる
高圧及び特別高圧の交流電路における
交流耐圧試験及び直流耐圧試験を
扱います
(おさらい)今週の法規Q(11/10)にて、交流耐圧試験と直流耐圧試験を扱いました。そこでは、耐圧試験における試験電圧の計算問題を、過去問から少しだけ取り上げました。
今回のFormulaではこの試験電圧の計算に関し、特に電験3種で出題されるような電圧範囲における式の例を取り上げます。
公式ストックボックス
ここでは「電気設備の技術基準の解釈 第15条」を扱う為、その一部(6万V以下の範囲)をまず抜粋してご紹介します。
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電気設備の技術基準の解釈
【高圧又は特別高圧の電路の絶縁性能】
第15条 高圧又は特別高圧の電路(第13条各号に掲げる部分、次条に規定するもの及び直流電車線を除く。)は、次の各号のいずれかに適合する絶縁性能を有すること。
一 15-1表に規定する試験電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。
二 電線にケーブルを使用する交流の電路においては、15-1表に規定する試験電圧の2倍の直流電圧を電路と大地との間(多心ケーブルにあっては、心線相互間及び心線と大地との間)に連続して10分間加えたとき、これに 耐える性能を有すること。
(以下省略)
77. 最大使用電圧
絶縁耐力試験の試験電圧は、上の表内「試験電圧」欄で規定された電圧を印加して行う。表によると、試験電圧を計算する際は最大使用電圧を用いていることがわかる。
ここで、通常の使用電圧(公称電圧)をV、その場合の最大使用電圧をVmとすると、使用電圧が1千Vを超え50万V未満の範囲では、最大使用電圧は次のように計算される。
例えば、使用電圧(公称電圧)6600Vにおける最大使用電圧は、6600×1.15/1.1=6900Vとなる。
使用電圧が1千V以下の場合は、その1.15倍が最大使用電圧となる。
78. 交流耐圧試験の試験電圧
高圧及び特別高圧の交流電路において、その電路の最大使用電圧をVmとすると、①最大使用電圧が7千V以下の場合の試験電圧Vt1及び、②最大使用電圧が7千Vを超え6万V以下の場合の試験電圧をVt2とすると、試験電圧Vt1とVt2は次のように規定されている。
例えば、最大使用電圧6900Vの場合の交流試験電圧は、①の式より、6900×1.5=10350Vとなる。
②の式において、計算結果が10500V未満となった場合には、交流試験電圧は10500Vとする。
上記の他に、③最大使用電圧が7千Vを超え1万5千V以下の中性点接地式電路の場合の交流試験電圧Vt3を、次のように規定している。
Vt3 = 0.92 Vm [V]
79. 直流耐圧試験の試験電圧
高圧及び特別高圧の交流電路で使用する電線にケーブルを使用する場合には、その絶縁耐力試験を直流にて行うことも認められている。
この場合の直流試験電圧VDCは、交流試験電圧VACの2倍の直流電圧をかければよいとされている。
例えばケーブルの絶縁耐力試験において、交流試験電圧が10350Vの場合に、これを直流にて耐圧試験を行う場合の直流試験電圧は、2×10350=20700Vとなる。
過去問音読 再び
10年分過去問音読 2周目
<152〜157問目/660 >
気になった問題は、
解いてみるのもいいですね!
また、勉強の際、
テキストの「7回読み」の方も
ぜひ行ってみてください!
こちらからどうぞ
今回扱いました絶縁耐力試験については、
電技解釈第15、16条にて規定されています。
(第16条は機械器具等の電路の絶縁性能)
そしてこれらに基く計算問題等が、
電験3種の法規科目で時々出題されますので、
今回扱いました計算式や数値等を一部
覚えておく必要があります。
とは言いましても、
一回覚えても忘れてしまいそうな
内容だと思いますので、使う部分だけを
何かに(単語帳のようなものなどに)
書き出しておくと、試験直前に
必要なところだけ振り返ることができ、
助けとなるのではと思います
本日もご覧いただき
ありがとうございました
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【電験3種下期試験まで 約5ヶ月】
19週と1日
※下期試験日は来年3月26日(日)です。