No.31 金沢だより<5月> | DEN

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「田」俳句会のブログ

次々と報じられるコロナ禍に胸が痛みます。計画していた吟行句会と田賞を祝う会は形を変え通信句会とし、全ての句会は休会なしでやっています。

銀行ロビーでの俳句短冊展は今年で三回目。テーマを「若葉」とし瑞々しい?全員の作品が五月いっぱい展示されます。

コロナにはお構いなく自然は花と若葉の五月到来です。野山や公園の安全地帯を太陽を浴びながら歩き、句材を拾っています。


●二輪草

樹木公園の一輪草は姿を消し、二輪草の群生があちこちに見られます。桂並木や桜の若葉が目に優しく映えます。距離を置きながらの家族、友達の行楽姿を微笑ましく思いました。


二輪草


●五月の庭

五月の花の女王は牡丹でしょう! 鉢植えながら、わが家の牡丹が見事に咲きました。風のない朝いっせいに開き、昼の風に大揺れし、夕日に花を畳みます。数日間は楽しませてくれます。


牡丹咲き揃う

揚羽蝶が十二単に舞い降りました。しばし蜜を吸っています。周りの花に釣られてか、のとキリシマツツジの真赤が満開に。「コロナ吹っ飛んで行け!」と叫びたくなります。


十二単に揚羽くる


のとキリシマツツジの咲く庭


●湯涌へ

林檎や梨の棚も若葉となった湯涌街道を駆け、久し振りに湯涌へ。ほとんどの温泉旅館は閉じており昨年紹介した、燕のお宿の糞除けの黄色い傘は、ひとつも見られません。

氷室小屋のある玉泉湖畔を散策しました。きれいな声の蟇の合唱は初めて。浅ノ川渓流のたった一匹でしたが、河鹿が待っていたかのように鳴きました。田植が始まり、それを見学する親子の姿が見られました。


田植始まる


氷室小屋あたり


朱雀記