No.21 金沢だより<8月その2> | DEN

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「田」俳句会のブログ

●加賀句会

8月22日、折しも全国高校野球選手権大会・決勝の日が加賀句会でした。星稜高校の様子が気になるも、テレビを我慢。気もそぞろに、席題<明・守>で句会開始。<守>は高校野球を詠んだ句がありました。すぐ作句できそうな題に結構、苦戦しました。

兼題<芙蓉・秋の雲>は、芙蓉のイメージが固定している感があり、皆さん、酔芙蓉が好きなようでした。経験値が似ているのか類想や歳時記の例句を脱し切れないような句があり、「自分だけのフレーズ」、また「付かず離れず」「飛んだ」季語を斡旋するのはなかなか、と毎回思うことです。


春、夏、秋と咲き継ぐ会場(細川宅)のバラ



●穴水町沖波大漁祭

<青空のもと 海の中で キリコが豪快に暴れ回る>というキャッチフレーズに惹かれて、昨年見に出かけましたが、見事に振られたキリコ祭です。(到着した時、既に祭終了)

今年はリベンジすべく14~15日、泊りがけで出かけました。この祭は、沖波神社のご神体が海からの漂着神という言い伝えから、海中での禊を行い、海の安全祈願をしたのが由来です。

14日、海上の打ち上げ花火を合図に、キリコが集落を練り歩きます。乱打される太鼓や鉦にのって、キリコが神社の境内を乱舞しました。キリコの担ぎ手には星稜大学の学生も助っ人として活躍。集落一体となり祭を楽しみました。夜は地元のお宅で「ごっそ(ご馳走)」を呼ばれました。

二日目の朝、遠浅の「立戸の浜」に五基のキリコが勢ぞろいします。「大漁太鼓」が打ち鳴らされ、笛の合図と共に一基ずつキリコが海に入ります。肩に食い込むキリコをものともせず海中を暴れました。海には海水浴の人達、テトラポッドには鴎の群れ、能登中島も見えます。

この日は40.1℃の気温を記録した日でした。


太鼓や笛で意気を高めるキリコ


海中へ繰り出すキリコ


祭り後の法被を乾かす


祭り後の海と芭蕉

朱雀記