平成二十二年「田」新年句会報 | DEN

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「田」俳句会のブログ

 この三連休の初日の一月九日、吉祥寺の武蔵野公会堂で「田」の新年句会が開催されました。いつもの武蔵野句会の会場と同じ場所ですが、この日の武蔵野はすばらしい冬晴れに恵まれ、出席者も29名となり、身の引き締まる初句会となりました。

 幹事の政子さん、余人さんのアレンジのもと、冒頭に主宰からご挨拶がございました。政権交代となり、今年は一人一人が自分で決断していく年、大人の世界になっていくという社会全般の動きのお話のあと、俳句はまさにそういう世界であるから、俳句にとって今年はいい時代、やりいい環境になる。ものの価値観が見直され、エコや自然に対する取り組み方が変わっていく。だから俳句を伸び伸びとやっていける時代になるとのお話がございました。一人一人の決断は、これからの政治、社会、そして当然俳句もまったくそのとおりだと思いました。

DEN-句会風景

 句会はいつもと違って、選句用紙に七句記載(うち一句特選)し、それをつげ幻象さんが披講されるという形式。得点集計は珊瑚さん、あるるさん、みさきさんが担当され、スムーズに句会は流れていきました。席題は、「初」と「開」でした。

 みなさんの選句披講のあと、副主宰選(うち特選五句)、主宰選(うち特選十句)の披講が、そして最後に得点獲得数の発表

がなされました。最高得点はあるるさんの26点でした。

 そのあと主宰から句の講評がなされ、質疑応答が行われ、最後に特選を獲られた方、得点数の多い方に賞品が渡され、楽しく充実した新年句会は終了となりました。

 みなさんそれぞれが心新たに臨んだ初句会でしたが、今年に向けての思いを胸に、みなさん二次会へと繰り出されました。二次会も24名の方がご出席され、楽しくご歓談。俳句の話やら今年の抱負やら各所で気炎の上がる中、会は盛況のうちにお開きとなりました。


 新年の季語は詠める時間が短い(賞味期限が短い)からこのタイミングを逃さず、しっかり俳句にしていくようにといった主旨のお話が主宰からございました。一つ一つの季語に今年はしっかりと向き合い、俳句を詠んでいきたいと思います。年初だけの意気込みに終らぬよう、今年は伸び伸びと俳句を詠んでいきたいと思います。

 先生、みなさん、今年もどうぞよろしくお願いします。また、幹事役の政子さん、余人さん、それから二次会でのまゆみさん、いろいろとご対応ありがとうございました。今年の「田」俳句会の一層の発展を祈念します。