今回初のリメイク。ヒトリシバイナイトでこれまでやってきた演目のひとつを手直しして上演である。
俺にとっての初挑戦なのだが…
正直、怖い。
いつも書き下ろしで演じてきた分、この初リメイクは未知数。無論お祭り前のような躍動感も付いているんだが、一人芝居においてここまで恐怖を感じたのは初めてだ。
過去の作品をより面白く、しかしその根幹を崩さず…そのさじ加減のむずかしさを思い知らされた。
面白くしようとすると欲目が出る。
「ウケたい」「人気取りたい」…
それが自分にとっては重い枷となる。
その欲目に負けたのが前回の演目だと俺は思っている。
あの時の俺はどんな気持ちで脚本を書いていたのだろうか?
ヲタク役者を自称するところはブレなかったはずだが、何か不純物を入れてしまったような…そんな風に反省していた。
これを書けばウケる…あれを言えば笑いを取れる…
そんな欲目が出てしまったのではないか?
手直しをすればするほどそんな泥沼にハマってしまい、苦しむこともあった。
しかし「正解」はない。あったとしても誰も教えてはくれないし、ヒントすら出してもらえない。
だったらせめて、全力で向き合えるような作品になるようにしよう。
ついに迎えた9月2日のヒトリシバイナイト63。
いつでも全力で向かいますよ!