「まだいけっしょ」この台詞で何度パンツの捨て時を見逃してきたことか、まだ僕が結婚する前、とあるコンパに出席した、お相手は看護学生の方々でアイドルグループのように3人とも可愛かった、その内のお一人が結構酔っ払って執拗に僕に絡んでこられて「二人で抜け出そうよ」と耳元で囁いてきた、これはワンチャンですかー!?といきり立った僕は自分のナニにティッシュのカスが付いていないか最終確認するためにトイレに立った、愕然とした、こんな日に限って二軍のパンツを履いてきてしまった、10年履き続けたそのパンツは染み付いた汚れ、破れ、穴、とてもじゃないが女性に見られることは死を意味する、僕は決定的なワンチャンを二軍のパンツのせいで見逃してしまったのだ、その日以来、パンツと靴下はどれだけ綺麗でも毎年正月に総入れ替えをするようになった、ワンチャンはいつ訪れるか分からない。