「小学1年生に聞いた将来就きたい職業」の調査結果の記事がありました。
 ・男の子:スポーツ選手、警察官、消防士、運転士
 ・女の子:ケーキ屋さん、看護師、花屋さん、保育士、芸能人
上位にくる職業はほぼ毎年決まっているらしいです。

そんな子どもたちも高校生くらいになってくると、いよいよ本気で進路を考えないといけません。


高校生Aくん
「自分はイルカの飼育員になりたいな。でも本当になれるかなあ。
生物の基礎知識は中学、高校で習ったところはだいたい理解してきたんで、それをもとに専門知識を深めていけばいいのかな。
イルカショーでは大勢の観客に向かって話もできないといけないけど、これも体育祭などでがんばってきた経験が活かせそうだ。
動物のフンの清掃や、死んだ動物の世話など、いやな仕事もありそうだけど、学校でもみんながいやがる役割も進んで引き受けてきたから大丈夫。
言葉が通じない動物の気持ちを理解できないといけないけど、学校でも自分と意見が異なる人の気持ちを理解しようとした経験もある。

飼育費、入場者数、入場料などの計算もできないといけないけど、それも今まで習った数学の内容でできそうだ。
他にも予想外のいろんな困難があるかもしれないけど、目標に向かって一生懸命努力することは、高校受験の時などでも経験済み。
なんだ。学生の間にやってきたことがいろいろ役に立ちそうじゃないか!よし、がんばるぞ!」

 

高校生Bくん
「自分は調理師になって飲食店を経営したいなあ。でも本当になれるかなあ。
料理は理科の知識も必要みたいだけど、理科はあまり勉強しなかったなあ。
自分の店を持つためにはお金の計算もできないといけないけど、数学はあまり勉強しなかったなあ。
店はいつもきれいにしておかないといけないけど、学校のトイレ掃除なんかさぼってたもんなあ。
いろんなお客さんの相手もしないとけないけど、今まで気が合わない人と話をする努力はしてこなかったなあ。
そういうことをこれから勉強していかないといけないってことを考えると、やる気になれないな~。
あ~あ、もっと学生の間にいろんなことやっとけばよかったなあ。やっぱり自分には無理かなあ。」

このように、職業を選ばないといけない状況になって、ようやく学校での勉強や経験の必要性に気づくことになります。
やっとけばよかった~!って。
つまり、学生の間にいろんな勉強や経験をすればするほど、なれる職業も増えるということ。
仕事を始めてから一生懸命がんばればいいんだから、学校での勉強なんて適当でいい。
なんてことを考えてたら、そもそも希望の仕事につくことすらできないっていう話です。