4月に入って、
朝の満員電車が
さらにぎゅうぎゅう詰めに
なったように感じるのは、
私だけではないと思います。
特に大学へ向かう電車の込み具合は
殺人的だなどと言ったら、
…東京の方に叱られるでしょうね。
がんばります…。
電車に乗っていると、
思わず眉をしかめたくなるようなことも
なくはないのですが、
逆に、心がほわっと温かくなることも
ありますよね。
毎朝同じ電車に乗っていると、
ほかの乗客とも
自然と“顔見知り”になるものですが、
「この人のこの行動が
どうしても好きになれない」
と思う人がいました。
その男性は、
毎朝同じ端っこの席に座って、
私が乗り込むときには寝息を立てているので、
かなり遠くから乗っているのだろうと思います。
30分ほど揺られた頃、
降りる駅を知らせる車内アナウンスが流れると、
その人は即座に席から立ち上がるのです。
電車は満員です。
たくさんの人が立っていて、
何とかつり革にしがみついているような状態です。
駅はまだ見えておらず、
到着まではしばらくかかります。
それなのにその人は立ってしまうので、
元々立っている我々は、
一人分の居場所を失い、
さらにぎゅうぎゅう詰めになるというわけです。
怪我をされている様子もないし、
端に座っているのだから、
降りるのに手間取ることもなさそうですし、
『せめて電車がホームに入ってから
立ち上がってくれたら…』
と思うのは私の心が狭いせいかもしれませんが。
(前もって立たれるのには
何か理由があるのかもしれません)
ところがその男性の印象が180度変わる出来事が
ある朝起こりました。
小さなお子さんを抱っこしたお母さんが
電車に乗ってきたのです。
我々はいわば常連ですから、
その女性が新しいお客であることは一目でわかりました。
満員電車に乗り慣れている様子はなく、
しかもお子さんは一人で立てないぐらいの年齢。
明らかに大変です。
すると例の男性が、
スッと立ち上がり、
「どうぞ」と席を譲ったのです。
寝たふりをする人が多いこのご時世、
その男性は本当に寝ていたのに、
(なにせ毎朝スースー言っていますから)
子ども連れの女性に気付いて、
迷う間もなく席を立ったのです。
いつも、『もう!まだ座ってていいのに!』
と悪態をついていた自分はどこへやら、
『かっこいい!!』と
心の中で拍手喝采でした。
(いつも文句を言ってごめんなさい…)
満員電車は
決して気持ちのいいものではありませんが、
だからこそ素敵なシーンを目にすると
心がうきうきして、
誰かに話したくてうずうずしますよね。
さてさて、
明日もいい風景が見られますように。
おやすみなさい。
