牡丹燈籠…速記は随分困難であったが、事柄が平易だから、二人で速記すれば、纏まらないことはなかった | 個人用途の新速記法 EPSEMS(エプセムズ)

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明治17年には京橋の稗史(はいし)出版会社の中尾某、近藤某の両氏が来て、三遊亭円朝の人情話をそのまま速記したら面白いものが出来るだろうから速記してもらいたいという依頼であった。…併し一人で失敗してはならないと思って、酒井昇造氏に相談したところ、同氏も練習かたがた援助することを承諾した。…やがて、末広の楽屋で、円朝が高座で話すのを書いた。それが彼の得意な『牡丹燈籠』であった。人情話の速記には経験のないところへ彼の得意の場面には雄弁にしゃべりたてるので、速記は随分困難であったが、事柄が平易だから、二人で速記すれば、纏まらないことはなかった。【福岡隆著 日本速記事始 より】

《 "日本速記事始(福岡隆 著)" より
   …2022年6月19日 田鎖式速記法 》