デラックスウエア創業間もなくから多くの支持を集める商品「品番7640 40sデニムシャツ」についてあらためて触れたいと思います。

 

当初我々は、他アパレル同様に「生産(縫製)を外部」に依頼していました。

「高品質なアメカジ」を目指すべく創立したこともあって、2018年現在のような緻密なモノ創りレベルをその時の外部協力工場に求めましたが、やり取りの過程で「出来ること」の限界をあらためて感じ取ったのを記憶しています。そんな環境にあって譲らずカタチにした商品がこの「品番7640 40sデニムシャツ」と後に触れる「品番HV-01 ヒッコリーネル」 でした。

外部協力工場の限界を把握しながら「譲らなかった」ことには訳があります。特にこの2商品は、復刻が主流のアメカジにおいて当時にしては珍しく「無いモノ」=「創出したモノ」だったため、市場に挑戦し「デラックスウエアのモノ創りのスタート」にも成り得る重要な企画という意志を持っていたのです。未だ商品数も数点の我々にとって、そんな意志ある企画は「負けられないし曲げられない」モノでした。その甲斐あって長い間多くの方に愛される商品になってくれたと感じています。

 

それでは品番7640 40sデニムシャツを紹介します。

コンセプトは「転生ワークウエア」です。

デニムシャツと言えば思いつくのは2種類「ウエスタンシャツとワークシャツ」でしょう。どちらも普通に存在し用途もハッキリしていますがこれでは不足だったのです。ワークウエアのような機能性がありながらウエスタンシャツのようなスタイリッシュシルエットを求め、シャツのようでありジャケットのようなディティールにすることでファッションとして幅が広がる。要はヴィンテージワークウエアをジャンル問わずの着こなせるように創り直したいという想いを持って、多くを融合し新しく生み出した商品がこの7640です。

 

素材

1940年某ブランドが製造した右綾デニム「ジェルトデニム」。1940年の当時、アメリカメンフィス綿を原料にインディゴ6層染めという手法をとり独自のインディゴ色を創っていたことに加え、「左綾デニム」が主の中に異質に存在したとされる素材を岡山県で製造しました。染めと織りを行い、ヴィンテージ同様にアメリカメンフィス綿を用い10.5オンスで創り上げました。このインディゴの変化(色落ち)は遅く、時間が掛かりますが嫌みの無い縦線状に色落ちし綺麗なブルーを見せます。

融合

冒頭であった通り「ウエスタンシャツとヴィンテージワークウエア」の融合によって生まれた形状です。しかし要所は多種ヴィンテージワークウエアのディティールを融合しています。カバーオールのラグランスリーブを立体形状に修正し、オールインワン(ツナギ)の比翼仕立て(前ボタンを隠す仕様)、そしてジーンズの打ち抜きリベット(胸ポケット両脇)が盛り込まれ現在の「存在しなかったカタチ」を構成しています。

▲ S字曲線による立体ラグランスリーブ

▲ ボタンを隠し比翼仕立て

 

品質

先ずは我々が言う「純国産」及び「日本国内品質」とは。下記が無いことを基本として、全箇所の数字(寸法)を説明出来ること産地証明が出来ることが条件です。

B品に値する事項

1.      生地キズ 許容範囲を超えたキズ

2.      色ムラ 袖と身頃で色が違うなどB品

3.      縫製縫い繋ぎ 縫製中に糸が切れてから二重に縫い繋ぐこと

4.      縫製目飛び 縫い目が飛んで縫われていない目があること

5.      縫製パンク 折りたたまれず生地端が飛び出していること

6.      縫製蛇行 許容を超えた蛇行縫製

7.      縫製足踏み 縫い目が極度に詰まっていること

8.      縫いヨレ 縫製に許容を超えたタック、ヨレ、シワがあること

9.      針穴 針穴から生地が裂けていること

10.  寸法 商品ごとに設定した各部位の許容寸法を超えること

我々デラックスウエアにとって「品質」は全製品に当り前に適用するべき事項です。

 

上記がB品事項です。当り前のことに感じますが、実は全てクリアしている商品には中々お目にかかれないかと思います。そういう意味では「本当の日本製」ですね。また参考までに「純国産品」とは、全て日本人による全行程「日本国内生産」を意味します。市場商品(衣料)の4%しか存在しないようです。

またシャツの創りを見るうえではこのようなところも確認が必要です。

▲ 通称「ゲタをはく」と言いますが段差が無い方が高品質

▲ エリ先形状は紳士服とカジュアルに違いがある。少し丸みあるトンガリがデラックスウエア流。

▲ 同じく「ゲタ」をはいてはいけない

▲ 裾先は三つ折りで仕上げ一番端は縫製糸で包む丁寧な仕上げと技術。

▲ 通称「三角マチ」の縫い終わりは必ず「環止め」する。これを行わないバラバラに解れてくるのでデラックスウエアでは必須。

 

品質の部分はさておき、デラックスウエアの顔「品番7640 40sデニムシャツ」は「まずは試して頂きたい商品」として毎期必ず販売しています。様々が融合し転生した「誰もが未知数の商品」として、幅広く着合わせ出来る汎用性とラフに扱える耐久・機能性をもってアメカジらしく「これでもか」と言うほど手荒に着て頂けたならと思います。

しかし、一つ注意点を書くとすればサイズ選びでしょう。

この7640 40sデニムシャツはタイトショートシルエットでもあるため、1サイズアップされる方も少なくありません。店頭で試着されることをお勧めしますが、その他の方法で検討される際は「サイズ選びを慎重」に御検討下さい。

 

デラックスウエアの代表作「7640 40sデニムシャツ」最初の一着にお勧めいたします。

 

※この製品に限らず、デラックスウエア製品は全品「品質保証」対象ですので何かあればお気軽にお問合せ下さい。

 

デラックスウエア 村松